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2007年11月19日

医龍2 第六話

「もう1人の天才外科医…」

2007年11月15日(木)22:00-22:54

孤高な外科医、外山が自分の手術ミスや、
おばあさんの優しい言葉、
停電中の手術でのみんなのサポートなどから、
朝田に言われていた『医者として足りないもの』を得る!

荒瀬と小高の関係は一体?

最後は松平のもとへ謎の少女登場。

完全セリフ

お待たせ。
淡々と書き残す。
色を付けたら読みやすいんだろうなと思いつつ。

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外山、朝田の前に立ちふさがってにらみ合って…、
外山「今日の大動脈弁狭窄症(きょうさくしょう)のオペ、
 どうして俺入れない?
 無輸血のベンタールだって
 俺が前立ちだったから成功したんだろうが!
 俺に負けるのが怖いんだろ? ええ?
 (朝田が無視して通り過ぎ…)
 待てって! オペに入れない理由を言え!」
朝田「お前には、医者として決定的に足りないものがある」
外山「何だよ、それ?
 俺のほうが腕がいいからって負け惜しみ言ってんじゃねえよ!」
松平が近くで聞いていた。

外山「反応遅えんだよ、ぼろエレベーター!」
(閉まるドア、そこへ松平が入ってくる)
松平「朝田より腕がいい…か。自信だけはすごいな、お前」
外山「ああ? 声かけるな、アル中」
松平「ス〜パ〜ドクタ〜か?」
外山「声かけるなって…」
松平「そう言われたことも、あったな俺も…」
外山「けっ。お前と一緒にすんじゃねえよ」

食堂、
(噴き出す音、伊集院が食べ物を噴くほど驚く。噴いて野村にかかる)
伊集院「外山政志教授!? あの東都大学の!?
 あっ、すいません」
野村「そうです、その息子。
 ご兄弟もみんな東都大学の講師で、
 とても優秀な方たちらしいですよ」
伊集院「そこの末っ子」
野村「彼もまあ、焦ってるんじゃないですかねぇ」
伊集院「それであんなに性格悪いのか。
 …って、それ何ですか?」
野村「うん? ああー、マイナイフ&フォーク。
 僕不潔なのがちょっと…。
 (かぐ音)
 あれ? なんか変なにおいしません?」
伊集院「うん? あっ、これですか?(生肉の入ったビニール袋)」
野村「うわっ…うわっ!? な…、何なんですかこれは!?」
伊集院「ハツですよ。豚の心臓」
野村「ああ…、あの、こ…、これ、あの、主食!?」
伊集院「なわけないでしょう。
 これです。『フレッシュマンズ・ライブ』(案内用紙を出す)」
野村「ああ、あの全国から集まってくる心臓外科医の甲子園」
伊集院「若手の登竜門。明日なんですよ。その練習用です」
野村「そっかあ、頑張ってくださいね」
伊集院「あっ、そろそろ行かなきゃ」
野村「ささ、ささ…(ハツの入った袋を遠ざけようと押す)」
伊集院「10時からオペですよ、急ぎましょう」

廊下、
朝田「小高はオペに入らない?」
藤吉「ああ。あいつにとってベンタール手術は特別だったそうだ。
 オーナーである片岡に説得されて、
 しぶしぶオペに加わったんだと。
 だから、今後もチームに入る気はないと。
 やっかいな女だよ、全く。
 まあともかく、今からオペする中村さんは
 お前の評判を聞いてわざわざうちに来てくれたんだ。頼む」
朝田「ああ」
藤吉「大動脈弁狭窄症。
 術前のエコーでは、弁の石灰化が指摘されてる」
朝田「分かってる」
藤吉「先日も、お前にオペをお願いしたいという患者が来た。
 いい傾向だ。こうやって、患者が少しずつでも増えていけば…」
(片岡とすれ違って…)
朝田「ベンタールのオペ、
 小高が入るように説得したというのは本当か?」
片岡「それが?
 恩田議員の娘よ。死なせないようにするのが当然でしょ」

医局、
外山は無愛想に座り込む。
医師「あっ、10時から朝田先生のオペだ」
医師「よし、見に行こう」
(外山は朝田の名を聞いて不機嫌)

急患の連絡、
医師「はい」
隊員「受け入れの確認です。65歳、女性、胸痛(きょうつう)発作。
 双葉台病院からの搬送で、緊急オペ適用です。
 朝田先生はいらっしゃいますか?」
医師「朝田先生?」
(外山は朝田の名ばかり耳に入って不機嫌)
隊員「実は…、あっ」
昭三「ぜったい、朝田先生でお願いします!」
隊員「ご家族の方が、朝田先生がいないなら
 他の病院に回してくれと強く希望されてまして」
医師「朝田先生は今…、あっ」
外山「(電話を奪い取り)朝田はいますよ」
隊員「そうですか! よかった。もうすぐ到着します」
外山「あいよ(電話を切る)」
医師「あっ…!?」

急患到着、
昭三「朝田先生?」
外山「朝田は今、別のオペ中です」
昭三「何!? 話が違うよ!」
外山「大丈夫ですよ」

手術前の手洗い中、
朝田「大動脈弁狭窄症のオペは、石灰化の剥離がポイントだ。
 よく見とけ」
伊集院「はい」

術前検査を見て、
外山「大動脈弁狭窄症」
医師「でも、手術が嫌で、薬でごまかしてたとか」
外山「大動脈弁置換術だな、こりゃ」
医師「えっ? やったことあるんですか?」
外山「なあに、三時間でやり終えてやるよ。
 ぜったい朝田より早くな。見てろ」
医師「ダメです! 朝田先生のオペが終わるのを待ったほうが…」
外山「あのばあさん殺す気か?
 一刻も早くオペしないと死ぬぞ、えっ?」

外山は朝田が手術室に入るのを見ながら、自分ももう一つの手術室へ。

ふたつの手術室、
予定されていた朝田と伊集院による手術、
その手術に入れてもらえなかった外山による緊急手術、
それぞれ同じ10時に始められる。

朝田「これより、大動脈弁狭窄症による…」
外山・朝田「大動脈弁置換術を行なう」
画面分割がかっこいい。

朝田「メス」
看護師「はい」
伊集院「鑷子。ガーゼ」
看護師「はい」

外山「メス」
看護師「はい」
医師「ガーゼ」
看護師「はい」

外山「電メス」
朝田「鑷子。電メス」
伊集院「筋鈎(きんこう)」
それぞれの手術が進行する。
(この二つの手術室、看護師が同じ人に見えるんだけど、気のせいか)

オープニング

CM

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

手術を終えた朝田に、
川崎「朝田先生! 外山先生が…」
急いで走る朝田と伊集院!

朝田たちがやって来たのは、ICU、
外山は朝田の姿に気づいて笑みを浮かべる。
昭三「ハハハ。いやぁ驚きました、ホントにあっという間」
外山「だから言ったっしょ、俺に任しとけば間違いないって」
(藤吉もやって来た)
昭三「はい」
畑山「状態も安定してます」
外山「(藤吉たちに)何、心配そうな顔してんだよ?」
伊集院「(藤吉に)大動脈弁置換術がわずか2時間30分」
昭三「いやぁ、かかりつけのお医者さんからね、
 朝田先生というゴッドハンドがいるからって。それ聞いて、
 ここへ回してもらえるように頼んだんですよ」
外山「心臓のオペはね、時間が短ければ短いほど
 患者の負担が軽くなる」
昭三「はあ」
外山「あんた(朝田)、大動脈弁置換術、どれだけかかった?」
朝田「三時間だ」
外山「ねっ、前もって準備しててもこれだけかかるんですよ」
昭三「いやぁ、驚きました」
外山「まっ、こんなもんです」
昭三「先生、ホントにどうもありがとうございました」
外山「いえいえ」
昭三「あっ、あの、お疲れになったでしょう。
 こんなもんでも食べて、疲れを取ってください。
 ばあさんの好物なんです(アメちゃん)」
外山「へえー」
昭三「ささ」
外山「じゃあ」
昭三「遠慮なさらずに…。もうガバッと、はい」
外山「ハハッ、こりゃまいったな。じゃ、いただきます」
昭三「はい」
外山「お大事に」
昭三「はあ」
外山「伊集院。今度フレッシュマンズライブ出るんだって?
 まあ、お前の腕じゃ予選突破も難しいと思うけど、
 せいぜい、頑張れよ」

北洋、
善田「認められないって、どういうことですか!?」
片岡「工事費25万円? 施設を修繕する必要などありません」
善田「いや、でも、これは最低限必要な費用です。
 この先、万一のことがあったら…」
片岡「万一のことがある前に、
 この病院は、別の施設に生まれ変わりますから。
 (商談相手に)
 すいません。話を進めましょう。
 これがガンの早期発見の最新医療検査機器…」
男「PET-CTです。まっ、設備費も含めて、1台10億。
 それを4台、ご購入ということで…」
片岡「富も権力も手にした方たちが、行き着くところは健康です。
 5年で、減価償却してみせますよ」

# 書面の25万円は電気設備修繕費、のちの出来事につながる

明真、
新聞記事『3件目の生体肝移植成功』を読んで…、
野口「(拍手)トレビアン! 鬼頭先生」
鬼頭「さらに生体肺移植はすでに2例、成功しています。
 これだけオペを重ねれば、
 心臓移植の認定は近くなるでしょう」
野口「すばらしい」
鬼頭「ところで、例の件、大丈夫ですか?」
野口「もちろん大丈夫。わたしに抜かりはありません」
スーツの男たちが明真にやって来た。

同じく明真、
新聞記事『3件目の生体肝移植成功』を読んで…、
ミキ「なんか、ムカつくね。
 わたしたちが頑張れば頑張るほど、野口の得点になる。
 北洋のほうも、病院つぶして人間ドック専門にするっていう構想、
 順調に進んでるらしいわ。
 このままだと半年もたず、つぶれる」
荒瀬「ああ」
ミキ「少しずつ口コミで患者さん増えてるって
 藤吉先生言ってたけど、焼け石に水よね」
荒瀬「あいつが…」
ミキ「えっ?」
荒瀬「せめてあいつがチームに入れば…、な」
ミキ「あいつ? ああ、あの小高先生っていう麻酔医?
 入ったんじゃないの?」
荒瀬「いや。
 あいつの闇は、そんなもんじゃねえ」

北洋、廊下、
小高は小さいチョコをさらに割る。意味深?

同じく廊下、
外山の姿を見て看護師たちが噂話、
看護師「大動脈弁置換術、2時間半だって。
 朝田先生より早かったらしいよ」
看護師「えーっ? すごいわねえ」
看護師「しかもね、東都大の外山教授って、お父さんらしいよ」
看護師「どうりで。さすがエリート一家ね」

医局、
医師「おい、あっという間に弁の石灰化を剥離したって」
医師「確かにすごい技術だよな」
医師「うん」

外山は自分の名が耳に入って上機嫌。
「よう! 真ん中分け(伊集院)。
 本ばっか読んでも腕は上がらねえぞ、ハハハ♪」

病院の外、
(ハツを使って練習中)
伊集院「くそ! 外山のヤツ!」
木原「(柱の影からこっそり見ていた)
 えーっ? 何があった!? 伊集院!(顔を近づける!)」
伊集院「近い」
木原「うん?」
伊集院「近いですって!」
木原「おい、遊んでる場合じゃねえぞ、お前。
 野口先生はついに移植倫理委員会を作り始めたぜ」
伊集院「倫理委員会?」
木原「心臓移植となると、法律的な対応も必要になってくるからな。
 優秀な弁護士や有識者をどんどん呼んでる。
 (明真にやって来たスーツの男たちのこと)
 準備着々だよ。
 それよかさ、つないでくれた? あの、小高先生と」
伊集院「はっ? 忙しいんですよ、僕」
木原「ちょっと! もう我慢できないんだよ!
 木原毅彦、37歳。
 『本気』と書いて『マジ』と読む!」
伊集院「近いって!」
(雨が降ってきた)
木原「あっ、あっ…。あっ? あっ、ああー」
伊集院「(用具をしまう)
 ちょっと! 手伝ってくださいよ!」
木原「それどころじゃねえよ、俺、天パーなんだよ!」

医局、
伊集院はひたすら練習中。
アナウンサー「依然、強い勢力を保ったまま
 北上を続けています、台風24号は1時間におよそ15キロの速度で
 東北東に進んでいます」
野村「伊集院先生、フレッシュマンズ・ライブ、
 あした早いんでしょ?」
伊集院「ええ、始発の新幹線に乗らないと」
野村「ああ、なら早く帰ったほうがいいですよ。
 台風直撃するらしいし」
藤吉「おい、外、すごい雨だぞ」
アナウンサー「鉄道は強い雨のため一部区間で運休するなど
 ダイヤに大幅な乱れが出ています。
 また空の便ですが、羽田と…」

職員通用口、
職員「もしもし、今日こんな感じだから泊まることにするわ」
松平「今・日・は・泊・ま・り・か…」
小高は、激しい雨の中、傘を差して帰っていく。

病室、
外山「どう? 調子は?」
明代「おかげさまで。すごい雨みたいねえ」
外山「ああー。俺、台風大嫌いなんだよな」
明代「どうして?」
外山「うん?
 うちは教育一家でね、ガキのころ、
 台風だっつってんのに塾に無理やり連れて行かされて」
明代「まあ…」
外山「笑っちゃうよな、全く。
 90点でも怒られるんだぜ。毎日ヘトヘト。
 まっ、今もヘトヘトだけどね」
明代「そういうときはね、アメでもなめて、リラックス、リラックス。
 アメは…、ないか」
外山「ああ、もらったよ、旦那さんから」
明代「疲れたときにアメをなめると一番効くの。
 まあ、最近は、毎朝胸が痛くて、
 アメじゃなくて、お薬なめてたけどね、フフフ。
 でもそれも、先生に治してもらったからもう安心」
外山「ばあちゃんと一緒だ」
明代「うん?」
外山「ハハハ。俺さ、家に居場所なかったんだよな。
 兄貴たちもみんな成績よくって。
 だからさ、近所のばあちゃんちに塾さぼってよく行ってた。
 ばあちゃんさ、こうやって俺が行くたんびに
 アメだ、お菓子だ、ってくれるんだよ。
 ばあちゃんだけはさ、飯食っても偉い、
 遊んで泥だらけになっても偉いって、
 何もしてないのに、頭なでてくれて…。
 なんか、うれしかったな」
明代「でも、今は、ご立派よ」
外山「まあ、明真の講師にでもなってりゃな」
明代「うん?」
外山「理不尽なこと言う先輩講師がいてさ、
 そいつ、ぶん殴っちゃって。
 で、飛ばされたんだよ、こっちに」
明代「あらあら…」
外山「まっ、まあいいってこと。
 外科医は腕一本で勝負だから。
 どこへ行こうが関係ない。
 すぐにここでもナンバーワンになってみせるからさ」
明代「ずいぶん突っ張ってんのね、一人で」
外山「まあね。しょせん人間独りでしょ?」
明代「でもね、あんまり突っ張ってると、パンクしちゃうわよ。
 わたしの、ここみたいに(手術した胸)。
 人間なんてね、一人じゃ、なんにも出来ない。
 周りに生かされて、生きているのよ」

外山はその言葉が心にしみて…、
その後、病院の公衆電話に手を伸ばす。

医局、
伊集院「じゃあお先に失礼します」
藤吉「ああ、気をつけて。
 (朝田に)それにしても、
 外山が弁置換を2時間半でやってのけたとはなぁ」

職員通用口、
伊集院「バイクは無理か…。よし」
畑山「伊集院先生!」
伊集院「はい」

電話、
外山「そうさ、大動脈弁置換術が2時間30分だよ」
政史「それが?」
外山「…。
 親父はどのくらいかかったんだよ?
 東都大の教授なんっつったて、
 ろくに臨床なんか経験してないんだろ? えっ?」
政史「しょせん民間病院だろう。論文になる症例でもないし」
外山「何!?」
政史「からむのなら切るぞ」
外山「待てよ!
 兄貴たちにも言っとけ! 外科医は腕だよ。腕なら負けねえ。
 俺はあんたらを超えたってな…。
 (一方的に切られてしまった)
 ざまぁ見やがれ! ハハハハ」
(強がる言葉と裏腹に、背中に哀愁が漂う)
川崎「外山先生!」
外山「どうした?」
川崎「ICUの五代さんが…、心停止です」

鳴り響く雷鳴、そして停電!

CM

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

医局、
藤吉「停電か」

医師「停電だ! 雷が落ちた!」
医師「自家発電はどうなってるんだ?」

外山「どけ!」
急いで走る!

朝田「どうだ!?」
藤吉「ダメだ! やっぱり東病棟の自家発電の一部が壊れてる。
 重病患者から順に西病棟に運びこもう」
朝田「よし、やろう」
藤吉「患者を西病棟に運んでくれ!」
看護師たち「はい!」

外山、階段を駆け上がる!

暗い廊下、
藤吉「慌てるな、落ち着け」
看護師たち「はい」
藤吉「大丈夫だ」
看護師たち「はい」
藤吉、ぼーっと突っ立っている松平を見つけ、 藤吉「おい!」
松平「関係ねえよ、俺には」

ICU、
警告音が鳴り響く。
伊集院「心停止です!」
外山「どうして!? 俺のオペは完璧だったぞ!」
野村「先生、急いでオペ室に運ばないと!」
伊集院「この停電で、エレベーターは動いてない!」
野村「でも早くしないと、脳にダメージが!」
伊集院「離れて!」
看護師「はい」
(電気ショック)
伊集院「ダメだ! ここで再開胸するしかない!」
野村「えっ!? ICUで!?」
川崎「朝田先生、今呼んでます!」
外山「朝田なんか必要ねえ! やるぞ、緊急オペだ!」
一同「はい」
外山「挿管準備!開胸セット!
川崎「はい」
伊集院「PCPS組んでください! リザーバーも!」
野村「分かりました」
伊集院「消毒!」
外山「挿管するぞ! 7.5!」
川崎「はい!」

廊下、
朝田「気をつけろ。曲がるぞ」
看護師「はい」

ICU、
外山「喉頭鏡(こうとうきょう)!」
川崎「はい」
伊集院「手袋!」
川崎「はい」
外山「挿管チューブ」
川崎「はい」
外山「内筒(ないとう)抜け!」
川崎「はい」
外山「よし、アンビュー!」
川崎「はい」
外山「固定」
川崎「はい」
外山「ガウン!」(照明ライト?)
看護師「はい」

廊下、
医師「みなさん、こっちです」
朝田たちが患者を誘導、
ある少年が転がったボールを拾おうとして、、
閉まるドアと手押し車に挟まれそうに…。
朝田龍太郎が気づいて…!

小高の帰り道、雨の路上で荒瀬が待っていた。

外山「よし。
 PCPS装着完了。スタート!」
野村「はい!」
伊集院「ツッペル」
川崎「はい」
伊集院「陰圧、上げて」
野村「あっ、はい」
善田がやって来た「心停止した!?」
外山「止血するぞ、鑷子」
川崎「はい」
外山「4−0プレジェット付き」
川崎「はい」
伊集院「鑷子」
川崎「はい」
外山「メッツェン」
川崎「はい」
外山「水」
川崎「はい」
外山「くそ! 止まらねえ」
伊集院「もし、内膜の損傷による出血だと、
 外からのリペアは無理です」
外山「大動脈を切開だ。フローダウン」
野村「はい」
外山「アオルタクランプ。
 バックアップ。心停止液注入」
野村「はい」
伊集院「出血点は、大動脈弁を逢着した部位です。
 これでは、弁を再置換しないとリペアできません!」
野村「なんだって!?
 大動脈弁狭窄症に対する人工弁置換術の際、
 弁輪(べんりん)の石灰化を無理やり剥がしたことで出血した」
外山「バカな!? 俺の手術ミス!?」

CM

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

トンネルで雨宿り、
荒瀬「ベンタールの無輸血オペ、成功したそうだな。
 本気になった朝田についていけんのは、
 俺と、お前だけだ。
 お前の腕はまだ、さびついちゃいねえぜ。
 朝田のチームに入れ」
小高「冗談やめてよ。こないだのは特別なの。
 話はそれだけ?
 帰るね」
小高、去っていく。
荒瀬「まだ…、まだあのことにこだわってんのか?」
小高、一旦足を止めるが、去っていく。

医師「ゆっくり行きましょう、ゆっくり」
医師「はい、大丈夫ですよ」

外山「そんなことあるわけない。そんなこと…」
伊集院「とにかく止血しないと」
外山「分かってる」
看護師「朝田先生、まだ見つかりません」

再び真っ暗に!
野村「補助電源が切れました!」
善田「だ…、大丈夫です。無停電電源があります」
無停電電源作動、明かりがついた。
野村「どれぐらいもつんですか?」
善田「30分ぐらいだと…」
野村「バッテリー搭載の機器はバッテリーに切り替えましょう。
 冷蔵保存庫と使ってないモニター類は
 電力を食うから電源から外して!」
畑山「はい」
外山、何も出来ず手が止まっている。
伊集院「先生、弁を取り外して止血を」
外山「あ…、ああ」
外山、メスを落とすほど冷静さを失っている。
伊集院「早くしないと、
 ベンタールになる可能性もあります。外山先生!」
外山、心が落ち着かない。
朝田「外山!」
伊集院「朝田先生!」
やって来た朝田…、何と手を負傷していた!
少年をかばって怪我を負った!
朝田「何をやっている?
 この人はお前の患者だ!
 お前を信頼して命を託した、お前の患者なんだ。
 お前には責任がある。最後まで。
 そこから逃げるな!」
外山、明代おばあさんの顔を見て、立ち直る。
外山「人工弁を取り出し、
 血管の内膜を修復し、再弁置換を行なう。
 鑷子」
川崎「はい」
外山「メッツェン」
川崎「はい」
(弁を取り出し終えて…)
外山「内膜の修復を行なう。4−0プレジェット付き」
川崎「はい」
(再び停電)
善田「無停電電源もなくなった」
伊集院「完全に明かりが…」
真っ暗、
善田「外山先生」懐中電灯で照らす。
畑山「外山先生、頑張って」ダブル懐中電灯。
朝田「俺がボリュームを管理する」
伊集院「朝田先生」

外山の回想、明代の言葉
<人間なんてね、一人じゃ、なんにも出来ない。
 周りに生かされて、生きているのよ>

善田「続けましょう」
野村「PCPS、バッテリー駆動、大丈夫です」
外山、みんなの支援を受け気持ちを強くする。
「やるぞ」

伊集院「吸引が効かない」
朝田「シリンジで吸引しろ」
伊集院「はい」
朝田「視野が深いところの修復だ。
 外山の後ろからライト入れろ」
畑山「はい」
外山「内膜の修復終了。
 再弁置換だ。3−0タイクロン」
川崎「はい」
伊集院「スーチャーホルダー」
川崎「はい」
外山「伊集院、慎重な糸のフォローを」
伊集院「はい」
朝田「末梢が開きすぎてる。昇圧剤(しょうあつざい)は?」
畑山「救急カートの中です」
朝田「野村、昇圧剤、こっちからいくぞ」
野村「お願いします」
外山「次」
伊集院「はい」
野村「PCPSのバッテリーがなくなります」
善田「循環が維持できなくなる」
朝田「手動に切り替えろ」
野村「はい」
外山「次」
伊集院「はい」
野村MEがグルグル回す。
朝田「よし」」
善田「もう少しだ」
外山「フローダウン」
野村「はい」
外山「デクランプ。バックアップ」
野村「はい」
そして…、
伊集院「出血ありません」
外山「再弁置換、終了」
伊集院「やった」
善田「やりましたね」

外山の回想、明代の言葉、
<最近は、毎朝胸が痛くて、アメじゃなくて、お薬なめてたけどね>

外山、心臓をなでるように触り…、
伊集院「どうしました?」
外山「伊集院、グラフト採取だ!」
伊集院「えっ!?」
外山「右冠動脈にも狭窄がある。
 朝田、右心室の動きが悪いように見えるがどう思う?」
朝田「ああ」
外山「患者は大動脈弁狭窄と右冠動脈狭窄を併発してたんだ。
 緊急オペのために気づかなかったが、
 患者は毎朝、胸の痛みがあると言っていた。
 だから右冠動脈を触診してみたんだ」
伊集院「こんな暗闇でのバイパスは危険すぎます。
 ここはいったん閉胸して後日再手術のほうが…」
外山「この患者は高齢だ。
 心筋梗塞を起こしたらまず助からないだろう。
 この人を助けるためには、今、バイパスをするしかないんだ。
 伊集院」
(外山の熱意を受け…)
伊集院「はい」
外山「これより、右冠動脈バイパス手術を行なう。
 ルーペ、スタビライザー」
川崎「はい」
伊集院「クーパー」
川崎「はい」

藤吉がやって来て、野村に
藤吉「俺が代わろう」

伊集院「グラフト、採取しました」
外山「よし。ビーバー」
川崎「はい」
伊集院「ビスフロー」
外山「スネア」
朝田「ボリューム入れるぞ」
善田「ライトもう少し合わせて…」
藤吉「たのんだ」
朝田「ヘッドダウンするぞ」
スローモーションの中、みんなが力を合わせる作業が映し出される。

薄暗い中、
外山「オペ、終了」
電気復活!
川崎「やった…」
畑山「やりましたね!」
伊集院「無事終了です」
野村「よかった」
善田「うん、見事です」
藤吉「暗がりの中、グラフトを取った伊集院もな」
外山、明代の顔を見て安堵の表情。

医局、
藤吉「お前がケガで手を出せないとはな、ハハハ。
 でも、いざとなったら、
 その手でもあいつの代わりにオペしたんだろう」
朝田「さあな」

病室、
昭三「なんで再手術になんかなったんですか!?
 何があったんです?」
伊集院「それが…。
 (外山がやって来た)
 外山先生」
昭三「先生」
外山、土下座し…、
「申し訳ありませんでした。わたしのミスです。
 一回目のオペで、わたしの処置が雑だったため、
 大動脈弁から出血して再手術になりました。
 すべてわたしの責任です。
 すいませんでした(土下座でひれ伏す)」

晴れ晴れとした天気の屋上、
朝田がいるところへ外山が近寄ってきた。
外山「あんたが言ってたことが分かったよ。
 外科医も、術野だけを見てちゃいけない。
 患者を診るってことが…、な。
 俺をチームに入れろ。
 第一助手でも、第二でも第三でもいい。
 俺の手技を見てくれ。
 そしたら、きっと執刀医を譲りたくなる( ̄ー ̄)ニヤリ
 それに、またあいつらとオペがしたい」
朝田「そうか」

明真、
医師「先月は虚血性心疾患の手術が12例。弁膜症が16例。
 そして左室形成術が5例」
野口「エクセレント」
医師「そちらが今月北洋へ回した患者のリストです」
野口「まあ、こっちはお気の毒だ。
 いいよ、ありがとう」
医師「失礼します」

野口「ご紹介いただいた、弁護士の先生方との
 ミーティングも進んでいます」
鬼頭「移植倫理委員会を設立することは、
 厚労省の認可を取る上で大きな意味を持ちますから」
野口「ええ」

北洋、医局、
藤吉「(朝田に)知ってるか?
 五代さん、お前の執刀を希望されていたが、
 もともとは、明真での治療を断られていたそうだ。
 どこまでひどいんだ、あそこは」
朝田、鋭い目つき。

廊下、
外山「退院した?」
川崎「ええ。
 代わりに預かってきましたよ。
 これ、先生にって、五代さんから。はい」
その紙袋の中はいっぱいのアメと一通の手紙
『外山先生へ
 先生のおかげでまた元気に
 なれました。先生の手術を
 受けてよかった。
    五代明代』
アメをほおばる外山に笑顔。

病院の外、
外山「聞いたよ。俺のオペのせいで
 フレッシュマンズライブ、間にあわなかったって。
 そのかわり俺が教えてやる。
 心配すんな。2年前、優勝したんだ、俺。ぶっちぎりでな」
伊集院「嘘」
外山、大量のハツを渡して去っていく。

外山、片岡を見つけて声をかける。
「よう。
 あんたと野口、ここつぶしたがってるんだよな。
 北洋にもチームが出来上がってる。
 お前らの思い通りにはいかせねえよ」
それだけ言って去っていく。
言われた片岡の表情はポーカーフェイス。
バッグに付けた熊のアクセサリーが映し出される。

廊下、
松平「よう、入ったんだって、チーム…。ムフ(むせる声)。
 仲良くやれや、おぼっちゃん」
外山「なんだぁ!?」
そこへ少女が現れた。
香奈「あっ、スーパードクターだ!
 スーパードクター!」
松平は抱きつきかれ、突然の登場に困惑の表情。
通りかかった朝田もその現場を見る。

終わり

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

キャスト
朝田龍太郎(坂口憲二)天才外科医
片岡一美 (内田有紀)投資会社役員で北洋病院オーナー
伊集院登 (小池徹平)外科医
小高七海 (大塚寧々)麻酔医→天才麻酔医
荒瀬門次 (阿部サダヲ)天才麻酔医
里原ミキ (水川あさみ)天才器械出し
──────────
木原毅彦 (池田鉄洋)医師
松平幸太朗(佐藤二朗)消化器外科医
 初更新です|佐藤二朗オフィシャルブログ『あの〜、二郎じゃなく二朗だってば。』
善田秀樹 (志賀廣太郎)北洋病院院長
外山誠二 (高橋一生)血管外科医→もう一人の天才外科医
野村博人 (中村靖日)臨床工学技師
──────────
浜近高徳)救急隊員 
(中沢純子)看護師、器械出しの川崎
 中沢純子Blog : 終了〜♪←野村MEの誕生日☆
土屋史子)看護師、オペ看の畑山
──────────
草村礼子)急患女性、五代明代
 Leikoの日記: 坂口憲二さんと←ブログ!
──────────
川島海荷)香奈、松平の手術に感謝(LesPros所属、ガッキーの後輩)
 ドラマ出演|川島 海荷オフィシャルブログ
渡邉紘平)北洋医師
大竹浩一)北洋医師
三枝貴志)北洋麻酔医
樋山剛一)外山の父?
──────────
山田吾一)急患女性の夫、五代昭三
──────────
徳永淳
(杉山あやの)看護師、北洋、外山の腕をほめる
 ドラドラ。|杉山あやのオフィシャルブログ「あにゃにょ日記」
くらなりん)同上
 医龍見てね♪♪|くらなりんのオフィシャルブログ 『ALL FOR YOU』
窪園純一)医療機器販売、片岡と交渉する男
武発史郎)同上?
(武田祐子・フジテレビアナウンサー)報道アナ
──────────
藤吉圭介 (佐々木蔵之介)
鬼頭笙子 (夏木マリ)
野口賢雄 (岸部一徳)
──────────

脚本 林宏司
演出 水田成英

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小池徹平 2008年カレンダー

エトワール<ハゴロモ> 2007-10-15

どらま・のーと弐 | 医龍 Team Medical Dragon2 KARTE:06


posted by エデン at 02:46 . | Comment(2) | TrackBack(2) | 医龍2
この記事へのコメント
エデンさん、はじめまして。 完全セリフ、大変な作業ですね。
でもお陰さまでいつも楽しみに拝見しています。 どうか頑張ってください。
外山は私としては未だ馴染んでこなくて、乱暴者としての印象が強いです。
ただ屋上で朝田にチーム入りを申込むトコで、「きっと執刀医を譲りたくなる」と言ったセリフがどうも第二回の朝田の「俺には時間がない」に繋がって来る気がしてます。 朝田の身に何かが起こり、その後チームは外山が率いて行く・・みたいな?  色んなストーリーが絡み合いながらもキレイに纏まっていく展開に目が離せませんね。スティーヴ ヴァイのギターが冴える曲も最高。1回毎にとても楽しみですが、それはエンディングが近づいている事でもあり、淋しくもあります。今回はどんな結末を迎えるのか・・読めませんね。
Posted by hiro at 2007年11月21日 05:28
どうもありがと。
朝田の「俺には時間がない」は謎の一つで、楽しみですね。
外山が後継者に!? たしかに腕は抜群、内面も今回成長したけど、
うーん、伊集院であってほしいな(笑)
Posted by エデン at 2007年11月21日 23:50
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レベル999のマニアな講義 : 医龍 Team Medical Dragon2 第6話 あせ...
内容朝田の噂を聞きつけ、北洋病院に来る患者が増え始めるだが、朝田のチーム作りは遅々として進まない。先日のオペで、オーナーに頼まれたからだと言う小高。朝田にライバル心むき出しの外山。そんなとき、朝田にオ..
2007-11-19 22:39
まぁ、お茶でも : 《医龍2》KARTE★05
急いてはことを仕損じる。ですよ、外山先生。 一家で医者家族の末っ子。性格は極悪。チームに入れない朝田に、食ってかかったが、自分で医者として何が不足か判ろうとしないので、しょうがないです。
2007-11-20 02:16
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