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2007年10月20日

医龍2 第二話

タグ:中村靖日

「捨てられる患者」

2007年10月18日(木)22:00-22:54

野口は大規模な病院を造ろうと、片岡と業務提携。
片岡の入れ知恵により野口は朝田龍太郎たちバチスタチームを分解、
医師朝田をつぶそうとする。
善田、北洋院長は名のとおり善の人。人間として医師としていい人間。
北洋に異動することになった朝田龍太郎をサポートするようだ。

朝田龍太郎はともに異動したダメ医師たちを立ち直らせられるか!?

朝田の「俺には時間がない」とは一体?

片岡が呼び寄せた明真の新たなエースとは一体誰!?

ダメ医者の一人に、中村靖日さん登場。
対人恐怖症キャラが楽しい。でも目つきの鋭さは初めて見たかも。


あらすじ完全

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手術、
朝田「メッツェン」
ミキ「はい」
朝田「六ヶ所目、吻合終了」
荒瀬「七ヶ所目、ヘッドダウン、右ローテーション」
伊集院「右冠動脈がありません!」
朝田「心筋内走行だ。伊集院」
伊集院「はい。
 PLとLADから、ここです」
朝田「よし。
 スタビライザー、セットオン。ハーモニック」
ミキ「はい」
荒瀬「ベータブロッカー、イン」
朝田「ACTはどうだ」
荒瀬「あと一ヶ所なら問題ない」
朝田「このままいくぞ。ビーバー」
ミキ「はい」
伊集院「冠動脈、露出」
朝田「尖刃」
伊集院「ビスフロー、3リットル」
朝田「スネア」
ミキ「はい」
伊集院「モスキート」
ミキ「はい」
伊集院「PLクランプ」
朝田「ダイヤモンドメス」
ミキ「はい」
伊集院「デクランプ」
朝田「マイクロポッツ」
荒瀬「レートコントールするぞ」

上の見学室から見る二人、
片岡「朝田龍太郎、さすがですね」
野口「彼らのオペはいわゆる‘アート’でね(ジェスチャ)」
片岡「朝田先生だけじゃない。助手。器械出し。麻酔医。
 見事なハーモニーです」
野口「うん。どれが欠けても成立しない。オペはチームワークだから」

その後、
野口「ランチでもどう?」
片岡「一つ、アポを済ませてから伺います。
 増えましたね、患者」
野口「まだまだこんなものじゃないよ、うちは」

北洋病院受付、
女「異動?」
受付「ええ、すいません。
 高木先生は明真大学病院のほうに異動されまして」
「そうなの…」
「大丈夫ですよ。
 北洋と明真は提携病院となってますので、
 向こうへ行って診察していただければ」
「でも明真は遠いのよね。バスに乗らなきゃいけないし。
 不便になるわ」
「すいません」
院長・善田秀樹も離れたところで無言ながらも頭を下げる。

人事異動(北洋→明真)
神林正
高木弘祐
徳田謙二
光元美津子
小原久三
立岡陽多
小倉修造
田尾俊太郎
井筒大二郎
宮本弘樹
広田雄二
村岡孝
横井元浩

伊集院「悪魔ですよ。
 計算ずくで妊婦のバチスタ仕掛けるなんて」
ミキ「朝田先生に命を救ってもらったっていうのに」
荒瀬「かわいい顔してやることえぐいねえ」
伊集院「一体何をたくらんでるんですか?」
藤吉「さあな。
 多額の移籍金をせしめて、北洋の医師を明真に移した。
 代わりに明真のダメ医局員たちを北洋に送り込むって話もある」
伊集院「そんなことしたら、北洋はつぶれるじゃないですか!」
藤吉「医局員だけじゃない。まあ恐らく今後は
 治る見込みのない金にならない明真の患者たちを
 どんどん北洋へ回す」
ミキ「そして明真は症例実績を上げる」
藤吉「そう。野口先生は北洋に明真のウミを全部押し付ける気だ」
伊集院「そんな…」
藤吉「間違いなく北洋は明真のうば捨て山になる。
 医者も患者も切捨てだよ」

病院入り口、
片岡「こんにちは」
伊集院「北洋病院をいったいどうするつもりですか?
 明真の受け皿になって一体何のメリットがあるんです?」
片岡「北洋のおかげで、明真は変わります。
 明真は世界屈指の心臓外科病院になる。
 よかったですね。伊集院先生もそのスタッフの一員ですよ」

野口の部屋、
野口「(模型を見せ)これが三年後に建築予定の、
 メイシンメディカルシティだ。
 もはや国内規模じゃない。
 世界に『メイシン』の名をとどろかすつもりだよ。
 そのために、優秀な医師の確保や設備、オペ実績、
 あらゆることが審査されて
 初めて国から許可がもらえる超一流病院の証し、心臓移植の認定施設だ。
 明真は心臓移植の認定施設を目指す。
 知ってのとおり、国が認めた心臓移植認定施設は
 国内に六施設しかない。
 明真が七番目の心臓移植認定施設に選ばれれば、
 国内最大規模の心臓外科病院になる。
 そのためにも、このゴッドハンドが必要なんだ。
 (腕に触ろうとするが朝田に払われる)
 がんばってもらうよ。
 北洋からもごっそり優秀な医師を異動させたから」
朝田「代わりに、明真の医局員を放り出してか?」
「そう。うちはこれからもどんどん
 症例数を増やして、オペ実績を上げないといけないからね。
 腕の悪い医者はノーサンキュー」
「俺がアメリカで移植手術を学んできたのは、
 あんたに協力するためでも、明真で教授になるためでもない」
「じゃ、なんのため?」
「俺はバチスタの次を考えてる」
「(拍手)ブラボー。ブラボー。

 とにかく僕は全面的にバックアップさせてもらうから」
朝田が立ち上がり、カップの飲み物がこぼれて模型にかかり…、
「僕は、君のやることには、協力を惜しまない。
 ただね、僕の構想を邪魔するものは許さない。
 何人(なにびと)たりとも。
 そのことは覚えておいてくれるかな?
 朝田ちゃん」

部屋の外、
片岡「私の素性はもうお分かりなんですよね?
 明真とうちは業務提携しました。
 長い付き合いになると思います。これからもよろしく。
 (じっと見つめる朝田を見て)何か?」
朝田「黄疸(おうだん)はないようだな」
片岡「え?」
朝田「術後の経過は順調のようだな」

# 色々と思惑に関して言いたいこともあるだろうけど、
 まずは医師として患者の心配をする朝田龍太郎がかっこいい。

オープニング

屋上、
木原「ハッハッハ。すごいよ、野口先生の野望は。
 明真を世界有数の心臓移植認定施設にしようっていうんだからさ」
伊集院「そんなことが可能なんですか?」
「厚労省にも働きかけ、
 海外からもどんどん名医を呼んで、
 世界の最先端の移植手術をやっていくつもりらしいぞ」
「最先端…」
「俺たちが世界の最高の医療スタッフの一員になるんだ。
 俺たちの技術が世界を引っ張っていくんだ。
 外科医として、これほど嬉しいことはない。うん。
 ついてこい、ハハハハ。ハハ…、うう、わーっ」

医師「ダメですよ、西沢さん。何回来てもらっても
 診察結果は同じです。別になんともないんだから」
西沢「いえ、なんともないことは、心臓の痛みが…」
看護師「病院を暇つぶしに使ってもらっても困るんですよ」
西沢「痛みが普通とは違うんですよ」
医師「もういい加減にしてよ。先月も診たでしょう?
 何回診てもなんともなかったじゃない」
西沢「ですから、心臓の再検査を…」
看護師「西沢さんみたいのをね、最近の言葉じゃクレーマーっていうんですよ」
西沢「クレーマー…」
医師「わかったわかった。
 そんなに心配なら北洋病院で診てもらいなさい。
 今度からそういうふうになったから。ねっ」
翔太「おい、ちょっと待てよ!
 じいちゃんは前にここで手術してもらったから
 診てくれって言ってんだよ!
 年寄りはよそに回そうっていうのか?」
医師「そんなひがんだことを言わないの。
 うちはね、難しい治療を必要とする患者さん専門の病院になったの。
 おじいちゃんの言うような病状は北洋で診てもらって。いいね?」

野口の部屋、
野口、電話「どういうこと?
 会見があることは朝田先生にも伝えてある?
 だったらさっさと捜しなさい!」
続けて、野口の部屋、
善田「『メイシンメディカルシティ』ですか」
「ああ。
 三年で世界で有数の病院にしてみせる。
 待合室にはクラシックが流れ、
 一流ホテル並みのサービスを提供する、
 世界に誇れる病院にね」
「お金持ちだけを相手にして、ですか?」
「何が言いたいんだ?」
「病院はそういうもんじゃない。
 誰もが平等に受けられる医療、そして地域に根ざした医療が必要なんです」 「それを目指した君の病院経営は破綻した。
 分かってる。悪いのはこの国の医療制度だ」
医師や看護師の働く姿が映りだされ…、
野口「当直と休日出勤で多くの勤務医が疲れ果て、
 常に医療ミスの恐怖にさらされながら、
 労働時間とリスクに見合ったものとは到底言えない給料しかもらえない。
 医者の献身と努力によってかろうじて守られてるのが日本の医療の現状だ。
 人は医者に聖人君子であることを求める。
 冗談じゃない。
 医者にだって生活がある。
 そのくせ患者ときたら、悪しきマスコミの影響でわがままし放題。
 なまはんかな知識で、
 やれ治療が悪い、やれ看護が悪い。
 ひどいのになると、救急車をタクシー代わりに呼ぶ輩もいる。
 だったらヤツらの思うような病院を作ってやろうじゃないか。
 最高の医療、最高のスタッフ、最高のサービス!
 その代わり、それに見合う報酬はいただく。
 それのどこがいけないだ?
 それが現実だ。それが資本主義だ!」

記者会見、
野口「明真大学付属病院は、心臓移植認定施設を中心とした、
 世界に冠たるホスピタリティーを誇る総合病院として、
 三年後のメイシンメディカルシティの設立を目指します」
記者「このところ、妊婦のバチスタ手術や
 ライブデモンストレーションなどで目覚しい実績を遂げられていますが、
 移植認定施設への認可のために、
 何か特別なチームを組まれるというようなことはありますか?」
野口「もちろんです。北洋病院とも業務提携を結び、
 きわめて優秀な医師に来て頂きました。
 彼らと、そして我が明真の誇る心臓外科の第一人者…、
 (朝田龍太郎がまだ来ていない)
 …など、精鋭を集めて、厚生労働省から認可をいただくべく、
 症例数を重ねていきたいと思っております」
記者「その中心はやはり朝田龍太郎先生ですか?」
野口「えっ、まあ…」
記者「今日は会見にはお見えにならない?」
野口「ええ。えー、彼は…、
 血管学会に出ております」

その頃、朝田は医局で寝転がっている。
伊集院「行かなくていいんですか?」
朝田「ああ」
伊集院「でもすごいですよね。野口先生の心臓移植認定施設の構想。
 やっぱり朝田先生がチーフになるのかなぁ」

# 伊集院は野口の本性を忘れてるぞ。

記者会見の続き、
記者「その構想はいつごろからあったのでしょうか?」
野口「以前この病院の教授であった頃から考えておりました」
記者「そのメイシンメディカルシティの完成はいつごろになりますか?」
野口「2010年の秋ごろには完成させたいと思っております」
翔太がやって来て突っ立っている。
野口「何、君?」
持ち込んだペンキを完成図にぶっ掛ける翔太、マスコミのフラッシュ!
翔太「おい! こんな病院なんかな、つぶれりゃいいんだよ!」
医師「出て行きなさい」
医師「下がれ! ほら…」
教授「大丈夫ですか!?」
野口「大丈夫だ」
ペンキで赤く染められた完成図を見て、野口は怒りの表情。

CM

新聞記事を見て、
伊集院「ふーん。とんでもないクレーマーですね。
 あっ、その孫か。とんでもないのは」
木原「あの年寄りな、八年前うちで
 僧帽弁置換術のオペを受けてんだよ。
 まっ、あの年になりゃ不整脈のひとつも見つかんだろう。
 いちいち構ってらんねえっつうんだよな。
 まっ、これからは、そういう投薬だけで済むような患者は
 北洋病院に移すって決まったし、
 うちはほら、高度医療を提供する特定機能病院だからな。フフフ」
「あっ、そう言えば野口先生、
 早速、心臓移植のスタッフを選考し始めてるって話ですよ」
「マジか!? ついに来たな、おい!」
「外科医として、一世一代のチャンスですよね」
「そう、チャンス! チャンスだよ!
 (当たりつき棒アイス『アイスバット』)外れた」
「あっ、当たった!」
「あーっ!」
「ほら」
「おお…おお」
伊集院は藤吉が老人患者西沢と歩いているところを見つける。
「藤吉先生」

片岡「大変でしたね」
野口「いつだってこういうおかしな人たちはいる。
 どうっていうことはない」
「北洋に移籍させる医局員は決まりました?」
「いずれ劣らぬクズばかりだ。

移籍候補者
 脳神経外科  成瀬道夫(28)
 呼吸器外科  横田文明(34)
 呼吸器外科  波岡洋平(33)
 血管外科   樋口幸弘(46)
 血管外科   外山誠二(30)
 血管外科   坂下智雄(45)
 胸部心臓外科 緒方浩二(45)
 胸部心臓外科 多田一成(45)
 呼吸器外科  吉岡良太(45)
 以下読めず

 間違いなく北洋をつぶしてくれる連中だよ」
「今すぐつぶすわけじゃありません。
 三ヶ月持たないと見ています。
 つぶれた後はさら地にして、
 年収3,000万以上の富裕層に特化した
 人間ドック専門の病院を造るつもりです」
「その人間ドックで問題の見つかった患者は、
 自動的にうちに回す」
「そのための‘業務提携です’(ジェスチャ)」

階段、
木原「野口先生は絶対許さないってば!
 ねっ。藤吉先生はどうせ温情かけて
 あのクレーマーの老人を診察するつもりだよ。
 早く止めてこいよ!」
伊集院「でも…」
「いいか、野口先生に知れたらもうカンカンだよ。
 ああいう患者は診るなってきつく言われてるんだしさ。
 早く。あっ。
 ちょっとちょっと。ねえ、ねえ。
 明真は生まれ変わるんだよ。
 規則に反することをしちゃお前までにらまれるんだぞ。
 なっ?」
「分かりましたよ」
「よしっ、行って来い」
「痛っ」
「行って来い!」

藤吉が西沢を診察、
翔太「先生?」
藤吉「うん?」
「なんでじいちゃん診てくれるんだ? あんなことしたのに。
 この病院は変わるんだろ?」
「関係ない。俺には」

診察室前、
伊集院「あっ、藤吉先生」

廊下を歩く二人、
伊集院「あの、正直言って、今、野口先生の神経を逆なでするようなことは
 しないほうがいいと思うんです。
 なんと言っても、あの患者はクレーマーなんだし、
 こんなことで先生が移植チームに加われないようなことになると…」
藤吉「クレーマー?」
「あのお年寄りです。なんでわざわざ先生が診るんですか?」
「なんで診るのかって?」
「はい」
「患者だからだ。
 病院がどう変わろうと、医者は患者を診る。当たり前のことだ」
「でも…」
「クレーマーだと言ったな?」
「はい」
「お前はあの患者を診たのか?」
「いえ」
「何も診ないでクレーマーだと、病気はないと、決め付けるのか?
 なら、医者を辞めろ。お前に医者の資格はない。
 (カルテを渡し…)
 視診(ししん)、触診の結果、
 頚静脈怒張(どちょう)と肝腫大(かんしゅだい)が見られた。
 詳しい検査をしてみないとはっきりとしたことは言えないが、
 以前、僧帽弁置換術のオペをしたことから考えると、
 人工弁機能不全か、収縮性心膜炎(しんまくえん)の可能性もある。
 朝田を呼べ」

野口の部屋、
野口「それじゃ(さよなら)」
片岡「このリストに、朝田龍太郎は入ってないんですね?」
「朝田? 何を言ってる? 入るわけがない」
「彼は諸刃の剣ですよ。野口先生ならお分かりかと思ってたけど」
「どういう意味?」
「コントロール出来なくなれば、新たな障害となるということです」
「例えリスクがあっても彼の腕は必要だよ。
 移植認定病院になるためには」
「リスクを最小限に抑えるのがセオリーです。
 彼より優れた腕を持ち、
 野口先生の構想にも理解のある医師がいたとして…、
 それでも彼は必要?」
「そんな医者…」
「人材をスカウトするのが、外資の得意分野ですよ、野口先生」

# 野口と片岡はすっかり仲間。お互い助け合う。

続けて野口の部屋、ノック音、
野口「はい」
医師「失礼します」
医師「失礼します」
医師の一人がなにやら情報を…。
野口、舌打ちし、「新たな障害か…」

朝田や藤吉、伊集院たちが西沢を診断。

CM

野口「朝田先生があのクレーマーの患者を診てる?」
木原「私も野口先生の方針に反するからって止めたんですが…」
野口「たかが年寄り一人だ。
 私に歯向かってまで何をそんなにむきになってるんだ、やつらは?」
木原「いやぁ、私にもさっぱり…」
ケータイ着信、片岡から
野口「君、外資系企業の一番のセオリーを知ってるかい?」
木原「ああ…いいえ」
野口「決断は早く、だ」

ニューヨーク、
片岡が誰かと会う。

診察室、医者のみ、
藤吉「西沢さんのエコーだ」
伊集院「(病状を見て)これは?」
朝田「心膜の石灰化と拡張障害が見られる。明らかな収縮性心膜炎だ」
藤吉「ああ。既に心室中隔(ちゅうかく)と奇異性(きいせい)運動と
 三尖弁の逆流も見られる」
伊集院「でも西沢さんの場合、ご高齢ですし、
 薬物治療にしたほうがいいんじゃないですか?」
藤吉「ところがだ。これを見てくれ(腹部のCTスキャン)」
朝田「心尖部の著しい心膜の肥厚が異常だ」
伊集院「これ、腫瘍ですかね?」
朝田「いや、違う。再手術が必要だ。八年前のオペは誰が?」
藤吉「山本先生となってる」
朝田「山本?」
伊集院「あっ、ずいぶん前に西南病院へ異動された先生です」
藤吉「とりあえずこれで、
 西沢さんはただのクレーマーじゃないことがはっきりした」

階段、
伊集院「じゃあ、西沢さんには緊急入院…」
野口の大名行列と出会い…、
野口「これが最後通告だ。あの患者から手を引きなさい。
 君にはやってもらいたいことが山ほどある。
 薬物治療が関の山の年寄りは他に任せなさい」
朝田「薬物治療か再手術かは、俺が決める」
野口「ここで移植チームに加われなくてもいいのかね?
 明真は私の病院だ。
 私の方針に逆らうものは、置いとくわけにいかないんだよ」
伊集院「朝田先生」
野口「あんな老人一人のために
 君は全てを捨てるつもりか?
 君は、自分が聖人君子か何かになったつもりかね?
 こないだ、北洋の院長に説教したよ。
 医者は聖人じゃない。
 医者に重い責任と義務だけを押し付ける
 今の世の中は間違っているとね。
 それを、人々に知らしめるために、私は新生メイシンを立ち上げる。
 この考えは間違ってる? 朝田君」
朝田「いや、間違ってない」
藤吉「朝田」
伊集院「朝田先生」
朝田「ただ、目の前に苦しんでる患者がいて、
 それに手を差し伸べない医者がいるとしたら…、
 それは医者じゃない。
 俺は、医者だ」

朝田はそう言って立ち去る。
藤吉もあとに続く。
伊集院は何が正しいかを考え、朝田について行く。
伊集院が片岡に一礼。それは決別を意味する。

# ちょっと前は、野口の新病院に入るつもりでいたけど、
 伊集院は日々成長中。

張り紙、
人事異動のお知らせ(明真→北洋)
1. 10月19日付
脳神経外科 益田幸次郎
脳神経外科 成瀬道夫
麻酔科   小高七海
呼吸器外科 横田文明
呼吸器外科 波岡洋平

呼吸器外科 望月健太
血管外科  樋口幸弘
血管外科  外山誠二
泌尿器科  内山完司
泌尿器科  坂下智雄
循環器内科 緒形浩二
消化器内科 多田一成
放射線科  吉岡良太
精神神経科 橋本正一

9月22日付(←どう見ても9月だけど10月のはず)
胸部心臓外科 朝田龍太郎
胸部心臓外科 伊集院登
循環器内科  藤吉圭介
20071018_iryu2.jpg

野口の部屋、
野口「というわけでよろしく頼むよ」
片岡「全員ですか?」
「いや、君の言うとおり、麻酔の荒瀬と器械出しの看護師はうちに残した」
「これでチームがばらばらになる」
「ああ。万が一、
 チームドラゴンが君のところで活躍してもらっても困るからね」
「あり得ません。うちはつぶれる病院です」
「さすがの朝田もどうしようもないだろう」
「ええ」
「彼には、徹底的につぶれてもらおう。北洋でね。
 ところで、どうして君は朝田が欲しいんだ?
 君は北洋をつぶそうとしている。
 つぶれるのは間違いないだろうが、
 あの男は色々と面倒を起こすよ。
 邪魔なだけだと思うがね。」
「彼には、理念があるからです」
「理念?」
「医者としての信念、と言ってもいいかもしれない」
「だから?」
「だから…、つぶれてもらいます。
 医者として、二度と立ち上がれないぐらいにね。
 (誰かがやって来て…)あっ、見えました。
 朝田に代わる、明真の新しいエースが」

階段踊り場でチームドラゴン、
ミキ「私も辞める! チームがバラバラなんてとんでもないわ!」
藤吉「しょうがないだろ。それが目的なんだから」
ミキ「そんな…」
伊集院「それに、ここを辞めてもどこも雇ってくれませんよ」
藤吉「明真を敵に回して雇ってくれる病院なんてない。
 荒瀬もな。
 チームを完璧につぶすつもりだ」
ミキ「でもいいの? こんなことで!?」
朝田「どこに行っても、医者のやることは一つ」
藤吉「覚悟は出来てる」
伊集院「ええ」
ミキ「伊集院君」
伊集院「僕も医者ですから」

# 朝田と藤吉の信念に伊集院が影響を受け、ミキもまた。
 荒瀬もやけになって辞めそうな印象だけど、荒瀬もまた。

片岡「血管外科の外山誠二(とやま・せいじ)。
 二年前に大きな問題を起こし、それ以来ずっと医局から干されています。

 麻酔科の小高七海(こだか・ななみ)。
 反抗心が強く、ことごとく執刀医と対立。
 私生活にも問題があり、明真を追い払われました。

 北洋に残ったのは、明真に移籍できなかったダメ連中。

 松平幸太朗(まつだいら・こうたろう)。
 消化器外科医ですが、三年前、他の病院で医療ミスで訴えられ、
 北洋に移籍。以来三年間一度もメスは握っていません。

 臨床工学技師の野村博人(のむら・ひろと)。
 対人恐怖症気味で、他人とコミュニケーションが図れず、
 どの手術チームにも入れてもらえず、干されてました。

 あとは朝田たちチームドラゴンの三人です。
 これから、よろしくお願いしますよ、医院長」
片岡が善田に話しかけていた。

明真病院前、
朝田「じゃあな」
ミキ「龍ちゃん…」
荒瀬「75キロ! つぶされんなよ」

# 短い別れの言葉だけど、マジメな荒瀬のセリフはしびれるね。

北洋病院、
片岡「ようこそ、北洋病院へ。
 治療方針その他、今後の全ては
 オーナーであるイーグルパートナーズ社代表の
 私の方針に従ってもらいます。いいですね?」
藤吉「西沢さんの診察はさせてもらえるんだろうな?」
片岡「もちろんです。野口先生から聞いてますから。
 ここがあなた方の職場です」
部屋では、
外山、テレビを見て笑い、
松平、酒を手に寝ていて、
野村、パソコンでゲームに夢中、
小高、お菓子を食べる。

屋上、
伊集院「こう言っちゃなんですけど、要するに
 使い物にならなかった医者たちの集まりですか」
藤吉「しょうがないだろ。片岡は
 はなからこの病院を立て直す気なんてなさそうだしな」
伊集院「見てください。医局員で、
 あんな年になるまで現場で働かされてるんですよ。明真じゃ考えられない」
藤吉「院長だよ、あの人」
伊集院「えっ、嘘!?」

藤吉「それで、イーグルパートナーズ社に?」
善田「ええ。お恥ずかしい話ですが。
 うまい融資話に乗って、お金を借りたばっかりにこんなざまです」
伊集院「でも返せないと分かっていてお金を貸し付け、
 代わりに経営権を握るなんて」
善田「それが彼らの常とう手段です。
 要は、経営を悪化させた私に原因がある」
伊集院「でも」
善田「いや。私が北洋をつぶしたんです。
 私がつらいのは、病院をとられたことじゃない。
 その私の志に共感して、共にがんばってくれた仲間たち、
 そして患者さんを守ってやれなかった。
 そのことが何より悔しいんです。
朝田「守りますよ」
「えっ」
「ここに来た患者は俺たちが守る」
「朝田先生にお聞きしたい」
「はい」
「先生ほどの人であれば、
 日本…、いや、世界中の病院から引く手あまただ。
 なのになぜうちに来たんです?」
「俺はチームを作りたい。
 そのために日本に戻ってきました。
 俺には時間がない」

藤吉「朝田…」
朝田「患者のために、最強のチームを作ります」

野口の部屋、
野口「再手術? あの老人を?」
片岡「ええ。朝田先生がそう決めたようで」
野口「それはまあ、勝手にやってくれたまえ。君の病院だ」
片岡「はい」
野口「ただ一つ、念のため言っておく。
 そのオペは失敗するよ。
 必ずね」

西沢が北洋病院へ向かっている。
しかし苦しんで、北洋病院周辺案内の紙が手から離れ…。

朝田は西沢のカルテを見て目が止まる。

続けて野口の部屋、
野口「それで、例の先生はいつこちらに?」
片岡「まもなく来ると連絡が」
野口「そうか、それは楽しみだ。
 (善田へ)君も、うちへの協力を頼むよ。なんせ提携病院なんだから。
 明真の受け皿となって、うちで手に負えない患者を
 どんどん受け入れてくれないとね」
善田「お二人は北洋をつぶすつもりでしょう?」
片岡「まあ、結果的にそうなるかもしれませんが」
野口「それもいいじゃないか。
 小さな犠牲のおかげで大きなものが誕生する。
 自然の摂理だよ」
善田の忍び笑い「フッフフ。彼を…、朝田先生を放り出したのは
 お二人の最大のミスでした」

野口「ミス?」
善田「あの男は全てを変える。
 泣きを見るのはあなた方のほうですよ」

誰か片岡の呼んだ人物が明真に到着。

西沢を乗せた救急車が走る。

朝田はカルテなどを見て、大きな事実に気づいたようだ。

終わり


片岡が呼んだ人物は鬼頭ですね。
朝田を敵視しない、だけど医療改革も目指す、大きな存在、鬼頭。
彼女は野口の構想に賛成するものの、細かいところで反発するはず。
野口を崩そうと朝田と組むようになるはず。
大きな心理戦が後々にありそうだ。

その鬼頭を演じる夏木マリさん、10月18日から10月19日ごろ、
フランス婚というスタイルの結婚を発表! おめでとうございます。

キャスト
朝田龍太郎(坂口憲二)天才外科医
片岡一美 (内田有紀)イーグルパートナーズ
伊集院登 (小池徹平)外科医
小高七海 (大塚寧々)麻酔医、北洋へ
荒瀬門次 (阿部サダヲ)天才麻酔医
里原ミキ (水川あさみ)天才器械出し
木原毅彦 (池田鉄洋)医師
松平幸太朗(佐藤二朗)消化器外科医、北洋へ
善田秀樹 (志賀廣太郎)北洋病院院長
外山誠二 (高橋一生)血管外科、北洋へ
野村博人 (中村靖日)臨床工学技師、北洋へ
 日々記 中村靖日ブログ 【レギュラー出演】 医龍2 -Team Medical Dragon-
(菊池均也)丸山、医師
(児玉頼信)医教授
(徳永淳)医師?
(海島雪)明真の受付
(牟田悌三)西沢孝文、老人患者
(山本裕典)西沢の孫、翔太
(佐伯新)明真医師、西沢を追い返す
(星野晶子)北洋を訪れた老女
(宮下ともみ)北洋の受付
(藤本至)記者?
(小倉輝一)記者?
藤吉圭介(佐々木蔵之介)
野口賢雄(岸部一徳)

脚本 林宏司
演出 水田成英

「医龍2 Team Medical Dragon」オリジナルサウンドトラック
B000VZK7YI

TVサントラ
ユニバーサル・シグマ 2007-11-07

どらま・のーと弐 | 医龍 Team Medical Dragon2 KARTE:02




posted by エデン at 22:00 . | Comment(2) | TrackBack(0) | 医龍2
この記事へのコメント
エデンさん、こんばんは!ご無沙汰です。

私の方に、医龍くらいしか〜みたいに書かれてたけど、
他にも結構書かれてるんですね〜〜、偉いわ!
でもやっぱ、これは確かに力入ってますね!
まあ、確かにおもしろいもんねえ。いろんな人間の心理が
複雑に絡み合ってて、でも、誰がどこでどう変わるかも
わからないという不安定感もあって、ほんとに目が離せないし、
時間もあっという間という感じですもんね。

最後までこのクオリティでいって欲しいですね。

しかし、画像つきのこの日付の指摘には笑わせていただきました!(笑)
いやいや、小道具さん泣かせやね〜〜〜(笑)

では、また〜〜!
Posted by まりりん at 2007年10月21日 19:29
まりりんさん、まいど。
手術がなくとも、心理戦こそが医龍、今回も面白かったね。
画像で細かいツッコミ、見つけるのも楽しいよ!
Posted by エデン at 2007年10月21日 23:39
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