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2007年08月10日

グッジョブ 第2話

第二話「いっしょに働きたい女って?」
南の妄想ブチ切れ、結婚祝いとお局、職場のコミュニケーションとは、の回。

あらすじ、全セリフ

南、自宅で眠そうに支度する。
南の回想、男<何でお前はそんなにかわいくないんだよ>

更衣室
二岡「もしも、もしもですよ、今1つだけ魔法が使えるとしたら、何します?」
上原「魔法? 私、巨乳になりたい!」
斉藤「私も!」
村田「私はそうね、『ハリー・ポッター』の最新刊を
 真っ先に読める魔法があったら素敵よね」
二岡「私はケータイの着信履歴を消す魔法が欲しい」
上原「着信履歴?」
二岡「もう3日も彼から連絡がないんです。
 それで私、気になって、会社に来る途中に彼に電話してみたんです。
 そしたら出なくて…。
 そしたらまた気になるじゃないですか、
 それで電車降りたあとにもう一回かけてみたんですけど、
 それにもまた出ないんです。
 で、会社に着いてからもう一回かけてみたんですけど、
 それにもまた出ないんですよ」
上原「それで結局何回かけたの?」
二岡「9回」
上原「ウッソ、9回も!?」
二岡「1時間の間に9回も着信あったらやっぱり引きますよね」
斉藤「それはちょっと引くかもしれません」
二岡「でしょ。だからもう電話一回かけてみたんです。
 『さっきの着信は意味がないから気にしないで』って言いたくて。
 でもまたそれにも出ないんですよね」
村田「じゃ結局は10回なのね?」
二岡「あーん、もう死にたい。嫌われたのかも。
 あ、だから私が言いたかったことは、
 今日はまったく働く気力がわかないってことなんです」
上原「もうそんなこと威張って言わないでよ」
村田「二岡ちゃんって本当に恋愛体質なのね」
上原「この子の場合、体質だけじゃなくて、主義ですよ、恋愛至上主義」
二岡「そうかも、そうかもしれません」
上原「はい、皆さん、お仕事、お仕事!」
二岡「はーい…」
斉藤「元気出してくださいね、二岡さん」
村田「もう一人寝不足の人がいるみたいね」
上原「そうみたいですね」
(南がボーっとしている)

オフィス
南「またですか?」
川相「ごめんね、すごく急ぎなんだ」
南「まったくもう、どうしていつも直前になって…」
上原「南、私今急ぎないからそれ引き受けよっか?」
南「うそ、いいの?」
上原「うん、じゃ、川相さん、それ、私が引き受けます」
川相「あ、うん」
南「助かる。川相さんの急ぎ、結構たまっててさ」
川相「じゃあ、頼むね」
上原「はーい」

岡島「あの、課長、これを(退職願い)!
 彼が転勤なので、結婚することにしました」

二岡「結婚!? あーあ、いいな、結婚退職」
南「何か輝いてるね、岡島さん」
上原「南だって、今日のマスカラ完璧じゃん。
 なのに何で目の下にクマ作ってるの? 南も何か恋の悩みとか?」
南「恋っていうか、久しぶりに嫌な夢見ちゃってさ」
上原「ええ?」
黒木「上原さん」
「はい」
「あの案内状って出来てる?」
「はい。あ、出来てますよ。確認してもらえます?
 あっ…、みんなでお金徴収して岡島さんの結婚祝い買わないとね、
 あとで相談しよ」
南「上はいつも笑顔で可愛いね」

南<私は1年3ヶ月前、付き合っていた男にこう言われた>
回想
<何でお前はそんなにかわいくないんだよ>
<こっちだってもううんざりなのよ>

南「いまさらあんな夢見ちゃうなんて。まったく」
二岡「はあ…」

南<ちなみに、このドラマは男問題に傷ついたり、
 悩んだりする、恋する乙女のドラマではない。
 働く女の、仕事の話だ>

小久保「お疲れ様です。部長、何かございました?」
部長「ああ、小久保くん、
 急な話だけど、君、営業2課に異動になったから」
「営業…2課…」

オフィス
村田「黒木さん、すいません」
黒木「あ、はい」
村田「上原さんがしばらく岡島さんの引継ぎで慌しくなるので、
 今日から少しの間、黒木さんの担当はこの斉藤さんになります」
黒木「え…」
村田「不慣れなところもあるけどお願いしますね」
斉藤「よろしくお願いします!」
黒木「ああ、こちらこそ」
上原「ま、私がいなくて寂しいと思いますけど」
黒木「誰がだよ、口うるさいのがいなくなってほっとするよ」
上原「素直じゃないね、うちのお父さんみたい。
 でも案外、こう見えて根はいいやつですから」
村田「良かったわね、直ちゃん」
斉藤「はい!」
黒木「俺のいる前で俺の批評するのやめろよ。
 ちょっと(陰に引っ張る)。
 あの子、大丈夫なのか、まだ新人だろう」
上原「誰だって最初は新人だよ。あっ、やっぱり寂しい?」
「寂しくはないし」
「直ちゃん、いい子だから、くれぐれも優しくよ、笑顔で優しく、ねっ」
「優しくって…」

上原「南、それあとどれぐらいで終わる?」
「あと1時間ってとこかな」
「じゃ、これ、終わったら頼める?」
「もちろん。っていうか昨日はサンキュー、助かった」
「だって川相さんの計算楽勝なんだもん。
 それで、それ、めんどくさいグラフ作成だから、よろしく」
「えー、ウソでしょー」
<まいっか、グラフ作成好きだし。
 あれ? ふーん、私が好きって知ってて回したのか、あいつ。まったく>
二岡「上さんって、いつも元気ですよね。悩みとかないのかな?」
「悩んでても、怒ってても、人には見せないんだよ、上は。
 いつも笑顔の仮面かぶってんの」」
「そっか、だからOL仮面なんですね」
「あ、そうかもね。誰がつけたかは知らないけど」
「上さんの彼、どんなひとなんだろう。幸せなんだろうな」

宮田課長「よし、行こうか」
川相「行ってきます」
南「出かけるの、川相さん? これのデータ表は?」
川相「ああ、それは今度でよくなったから」
課長「来週でいいだろう」
川相「それ、早めに頼んでおいたほうがいいかなと思って」
課長「全然間に合うよ、来週でいい」

南「来週でいいだと?」
妄想、書類を破り捨てる

上原「あっ、私今南の血管切れる音聞こえた」
二岡「私も」

居酒屋
南「なんで急ぎで持って行くものと
 来週でいいものを順番を間違えるかな。
 今まで何回あったと思う、こういうこと?
 『急ぎだから』って言ってたのに『この検算先にして』だとかさ。
 私いつも必ず先に確認するんだよ。
 『これが先でいいですか? 他にないですか』って。
 川相さんの予定が分かってる時なんか、
 『あっちが先じゃないんですか?』とか何度も何度も。
 仕事の途中であっちこっちやってたら、
 私の効率も悪くなるし、ミスだって起こりやすいのにさ」
上原「まあ川相さんは人に仕事回すの下手かもね」
「そうなの。もう何年社会人やってんだっての。まったく」
「すいません、生中もうひとつ、あと私にももうひとつ!」
「むかつくんだよね、私、ちゃんと出来ない人がさ。
 私だってきつくなんてしたくないですよ。
 でも言わないと出来ないから言ってるの」
店員「生中です」
「どうせ私はきつい女ですよ」
「きついっていうか、完ぺき主義者なんじゃ?」
「完ぺき主義とかじゃないけど、
 ただ一つ一つ確認して片付けていったほうが後々楽だからさ」
「その一つ一つって言うのが完ぺき主義なんでしょ」
「だって…、私、あんたみたいに要領よくないからさ」
「まあ確かに私は要領いいほうだと思うけど」
「認めてるし」
「でも時々凡ミスするし。南それないじゃん」
 みんな『南の仕事は確実だ』ってちゃんと認めてるよ」
「うそ」
「ホント、ホント。まあ、色々得手不得手はあると思うけど、
 お互い助け合って頑張ろうよ」
「助け合うっていうか、助けてばっかなんですけど」
「そりゃそうだよ、私たち営業補助ですから」
「あっ、そうか、そりゃそうだ」

オフィス
上原「という感じです。分かります?」
小久保「うん、分かった。
 また聞くかもしれないけど、とりあえず何となく」
「営業用の伝票のコード票はこれです。単純作業が続くと
 変に疲れますけど、そのうちすぐに慣れます」
「うん。伝票の処理は分かってるんだけど、
 量が多いんでしょう、営業って?
 嫌になっちゃいそう」
「はい。とっても面倒ですけどお願いします」
「はーい」

小久保「はあ、私もここまできちゃったか」
南の地獄耳が働く。

後藤「南さん、これお願いします」
「はい。
ちょっと待って後藤くん、これ6なの? 0なの? 1なの? 7なの?」
「えっとこれはですね…」
「数字くらい、きれいに書ける練習しときなさい。
 子供じゃないんだから。
 はい、赤ペン」
「すいません。(修正して)お願いします」
「はい、ご苦労様です」
川相「あ、南さん、デスクの上にファイル置いたから、検算頼むね」
「急ぎですか?」
「いやー、そうでもないよ」
「そうでもないっていうのは明日ですか、今週中ですか?」
「あー、うん、そんな感じで」

妄想、ピコピコハンマーでポカポカポカポカ!

「じゃ行ってきます」
「あ、そうだ。確認したいことがあったんです。
 この沢崎電産の沢って難しいほうの『澤』じゃありませんでした?」
「あー、そうそう」
「先方さんの前では気をつけてくださいよ」
「うん、あー、良かった、失礼するところだったよ」
松井「南さんは厳しいなあ(笑)。
 しかしお前にはこれくらいきつい女性のほうがいいかもな」
「あー、そうっすね(笑)」

「いってらっしゃい。まったく。
 あー、目が疲れた」

黒木「えっ、まだ出来てないの! 勘弁してよ、渡したの昨日だろ」」
斉藤「ごめんなさい、急いでやります、すいません!」
「あ…、いや、ごめん、言い方きつくて。
 でもなホント急ぐからさ、焦らず、確実に頼む」
「はい分かりました! すいません!」

「まったく…、そんな時間かかる計算かよ…。
 (南に聞かれてしまい)あっ、いやあの…」
南「大丈夫ですよ、誰にも言いませんから」

南「自分を見ているようだわ」
<でも私も黒木さんも何か悪いこと言った?
 そりゃ言い方ってあるけどさ、
 私らは仕事している上で言ってるんだし、
 誰もが上みたいにいつも笑顔で仕事やってられるわけじゃないもん>

午後3時 おやつタイム
二岡「それにしても小久保さんってきれいですよね」
上原「入社当時男子がみんな受付見に行ってたもんね」
二岡「お肌きれいだから『化粧水何使ってるんですか?』って聞いたら、
 超高くて買えないの。
 華やかで感じのいい人が来てくれましたよね」
南「感じのいい人かあ」
二岡「お父さん都議員やってる山林王なんですって」
上原「え、お嬢様なの!?
 っていうか二岡ちゃん、今、彼氏とうまくいってるでしょ」
「え、何で分かったんですか?」
上原「誰にでも分かるよぉ。今日ずっと幸せオーラ出てるもの」
「昨日の夜ようやく連絡があったんです。
 『ずっと地方出張してて連絡できなくてごめんね』って」

斉藤「ありがとうございます、結局手伝っていただいて」
村田「ううん。でも良かったわね、黒木さんの間に合って」
二岡「あっ、直ちゃんだ。直ちゃん、お金って大丈夫そう?」
斉藤「えっ?」
村田「お金?」
斉藤「あっ、はい、大丈夫です」
村田「お金って?」
斉藤「あ、いえ、なんでもありません」
村田「あら、そう、ならいいんだけど」

休憩室
小久保「あーあ、ショックだわ、
 とうとう営業に落とされる年になったのね、私」
山本「ずっと本社の華やか路線だったからな、君は」
「言わないでよ、意地悪だな。でも営業の一般職って、
 ホント地味な作業なの。細かいしさ。
 細かいことはどこにでもあるんだけど、何の変化もないしさ、
 どっと疲れちゃう」
「へぇ、やっぱりそうなのか」
「まあしょせん役員秘書になれるほどじゃありませんでしたから、
 しょうがないんですけどね、私なんて」
「まあまあ、そう卑下しないで頑張りなよ」
「もちろん頑張るわよ、ここまできたら」
南が近くで聞いていた
「『ここまできちゃった』ってそういうことでしたか」

オフィス
小久保「13,14,15…。はあー、なんか疲れちゃったな」
上原「大丈夫ですか、小久保さん?」
「ねえねえ、上原さん、彼、黒木さんだっけ?」
「ああ、そうですよ」
「あの人、どんな人? いくつ?」
「まじめな人ですよ、年は私の2つ上」
「え、じゃあ私の2つ下なの。残念だわ。
 男はそれなりに年上か、それなりに年下が理想なのよね。
 同世代の男って女に対してむきになるから」
南が近くで聞いていた
「頑張るっていうのは結婚相手探しですか(ムカッ)」

給湯室
小久保「これで終わりっと」
南「あれ? 小久保さん、お疲れと思ったら復活ですね」
「そりゃそうよ、私、週末遊ぶために働いてるんだもん。
 私の元気は金曜の夜からよ」
「へえ、そうなんですか。じゃ、良い週末を」
「じゃあ、お先にー」

上原「小久保さん、洗ってくれたんだ、気が利くね。
 美人なのに、気さくだし。
 何回やっても教育係って荷が重いけど、今回は楽だわ」
「そうかぁ?」
「え?」
「え? ああ、うん、明るくていい人だよね」
「もしかして苦手、小久保さん?」
「苦手というか、私とはタイプが違うなって思っただけ」
「タイプって何?」
「だから、同じ働く女でも女らしくやっているタイプと、
 私みたいなきついタイプがいるんだなって」
「まあいろんなタイプがあるだろうしね」
「いいのいいの、分かってるから。やっぱり美人は得だよ。
 いや、見かけの問題じゃないか、むしろ性格の問題だよな。
 何私自問自答してるんだろう、ごめん。
 自分の中の問題だって分かってるんだけどね」

南<誰が悪いというわけでもない。
 でもやっぱり時々損している気分にもなる。
 私だってそれなりに気を遣って頑張ってるのに>

オフィス
南「あー、何かむかつく」
上原「南、今日何か食べて帰らない?」
「私今日もう少しやっとくわ。タイムカード押しといてくれる?」
「忙しいの? 手伝おうか?」
「分けるほどはないから大丈夫。明日の分のが自信ないだけなんだ。
 あれ? 上こそ彼と映画じゃなかったっけ?」
「ああ、さっき連絡あって、何か今日忙しいみたいだったから、
 『無理して来なくていいよ』って言ったんだ」
「この映画もう終わっちゃうよ? 優しいね、上は」
「気を遣わせたくないしね。じゃ、お疲れ」
「お疲れ。
 あ、ねえ?」
「うん?」
「クマ、やっぱり目立つ?」
「まあね、なんかあったら電話して」
「サンキュー」

休憩室
黒木「まったく疲れるな、くそ」
八木「なに怖い顔してるんだよ」
「お、八木じゃん」
「お前も残業?」
「うん、まあね。まだ慣れないの? 東京営業」
「いやさ、今日までに余裕で出来ると思ってた仕事が、
 事務の女の子の作業が終わらないせいで進まなくてさ」
「なるほどね、おまえって営1だっけ?」
「いや、営2」
「営2…、じゃあ上原と一緒か」
「え? 上原さん知ってるの?」
「俺らの1期、下だろ。そうか営2か、いいじゃん。
 彼女いると職場の雰囲気いいってうちの部長も言ってた」
「へえ、設計課の人間まで知ってるの。
 まあ確かにあいつ、いつもヘラヘラ笑ってるからな」
「なんかの本に書いてあったけど、
 労働におけるストレスのほとんどの原因は、人間関係らしいよ」
「人間関係?」
宮田課長「確かにそうだね。仕事の内容うんぬんよりは職場での
 コミュニケーション不全のほうが、
 よほど人間に大きなダメージを与える。
 コミュニケーションというのは一種の潤滑油だからね。
 たった一つの気配りの言葉や笑顔で、
 いろんな歯車がうまく動き出すようになる」
黒木「コミュニケーション…、ですか」
宮田「だからね、大事なんですよ、女性の笑顔っていうのは」

オフィス
川相「あれ? 南さん、まだ残ってるの? 8時だよ」
「え、うそ? あ、ホントだ。お疲れ様です。お帰りなさい」
「ただいま」
「頑張りすぎちゃったよ、残業代つかないのに。
 よし、帰ろう帰ろう」
「あの、南さん?」
「はい?」

居酒屋
「よかった、いつもいつかお礼したいと思ってたんだ。
 おごらせてもらうからどんどん食べてね」
「はい。でもお礼って、私何かしましたっけ?」
「うん、だって南さん優しいから。
 仕事回すの下手な俺のフォローしてくれるし」
「優しいって何言ってるんですか?
 私の性格がきついの分かってるでしょ」
「いやそんなことないよ。
 ほら、俺ってちょっと間の抜けたところあるじゃない」
「え、いえ…。いや、はい、そうですね」
「正直にありがとう。
 でも南さんは俺のミスに気づいたらちゃんと確認してくれるから」
「そんなの、仕事ですし」
「いや、そんなことはないんだよ。前の担当の子はね、
 俺のミスをそのまま仕上げてきてね、
 すごく簡単な脱字だろうとそのままで、
 『私は原稿どおりやりましたからね』って渡されたり、
 C2会議室でコピー70部頼んだら10部しか置いてなくて、
 『川相さんのメモでは7が1にしか見えません』って怒られたり。
 もちろん元はといえばいつも悪いのは俺なんだけどね、
 俺がとろいから嫌われちゃって」
「でもC2会議室で10部なわけないじゃないですか。
 あんな大会議室で。普通は確認しますよ」
「だからみんながみんな南さんみたいにやってくれるわけじゃないんだ。
 確かに南さんはきついところもあるだろうけど、
 きつい人が優しくないってわけじゃないと思うよ。
 いつも感謝してるんだ、ありがとう」
「いえ、そんな、別に」
「あっ、そうだ。これあげるよ。展示会でもらってね、
 いつもいつか使おうと思ってカバンに入れてたんだけど。はい」
「どうも」
「あの、あれ、目の上に乗せる…、なんて言ったっけ?」
「アイピロー?」
「そうそう、それだって。俺あんまり目は疲れないからさ、
 ほら、OLさんはいつもモニター見続けてるから」
「私の目の下のクマ、そんなに目立ちます?」
「え? あー、いやいや、そうじゃなくて(汗)、
 ほら、えっと、その、なんだ(汗)、
 女性のほうが電磁波とか、こういっぱい浴びてるから(汗)」
「ありがとうございます。使いますよ(ニコリ)」

オフィス
高田「小久保さん」
小久保「はい?」
「この伝票、交際費で打ち直してすぐに経理部に謝りに行ってくれ」
「え、経理部ですか?」
上原「あれ? これ高田さんが会合費って?」
高田「上原くん、君も一緒に行ってくれよ。
 君、小久保さんに予算の説明してなかったのかね?」
上原「でも会合費に区分したのは高田さんで…」
高田「そんな伝票処理は、全部女子事務員の仕事だろうが。
 そのために一般職があるんだろうが。
 恥かいた、伝票ミスで呼び出し食らうなんて」
高田は去っていく。
南「なんなの、あれ?」
村田「経理に領収書突き返されたのよ。
 あんな銀座の一流どころで
 何度も会合してたら予算も超えるわってね」
上原「やっぱり会合費オーバーしてたんだ」
二岡「だいたい高田さん、前から経理に嫌われてるんですよ。
 今まで何度も伝票ミスで迷惑かけてるから」
上原「それをうちのせいにされてもね。
 お前の領収書だろ、お前の確認印だろって」
南「そうだよ、なんでこっちが怒鳴られるわけ?
 なんで上がわざわざ謝りに行かなきゃならないのよ。
 わざわざ他の部署まで行ってさ」
小久保「はーい、伝票打ち直してきたわよ。これでいいかしら」

食堂
小久保「すいませんでした。私が慣れないせいで…。
 これから気をつけます。
 でもまた何かありましたら、どうぞご注意ください。
 本当に…、本当に、ご迷惑おかけしました(涙を浮かべペコリ)」
上ちゃんはその姿に驚きながら一緒にペコリ。
相手の男性社員は<仕方ない>というような笑顔。

上原「いやー、小久保さん、女優だわ。
 何だか、尊敬すら感じちゃいましたよ」
二岡「へー、そうなんだー」
「でもホントすいませんでした。一緒に謝ってもらっちゃって」
小久保「何よ、いいのよ。だってあの伝票は確かに私の印なんだし。
 こういうことって誰かが頭を下げれば解決することだし。
 だいたい、男女平等って言っても、うちみたいな男社会、
 縦社会業界で私たちの仕事なんてこういうもんでしょう。
 今までも私、受付でもどこでも悪くなくても腐るほど謝ってきたから、
 全然平気よ。これからこういうことがあったら
 私に任せてくれればいいわよ」

更衣室
南「参ったな、もう。『営業に落ちてきたー』とか言ってたんだよ」
上原「へー、そんなこと言ってたの?
 まあ今まで美人街道を歩いてきたんだろうしね」
「なのにさ、タフだよ、かっこいいよ、小久保さん、参った。
 なんでも因縁つけてブツブツ文句言ってた私のほうがずっとお子ちゃまでしたわ」
「でも南だって文句ばっかり言ってるわけじゃないし、
 ちゃんとコミュニケーションとろうとしてるじゃん」
「別に文句も言ってるつもりもないんだけどね」
いつの間にか村田が背後に。鏡の使い方がうまい撮影。
村田「そうなのよね、一言謝ったり、一言声をかけたり、
 そういう職場のコミュニケーションってすごく大事なのよね」
上原「村田さん?」
村田「分かってるのに、私もつい苦手で。…そうだ」
斉藤「お疲れ様でーす」
村田「直ちゃん、あの…」
斉藤「はい、なんでしょうか?」
村田「私…、払うわよ。岡島さんの結婚祝いのお金」
斉藤「え…? え!?」
村田「集めにくかったんでしょう、私からはお金。
 ほら、他の課では『お局からは結婚祝いは集めるな』なんて」
斉藤「いえ! 私、村田さんがそんなお局だなんて」
村田「いいのいいの! 直ちゃん悩んでそうだったから」
斉藤「すいません! 同期の子達に『30歳以上の女性から
 結婚祝いを集めるのは非常識だ』って言われて。
 でも二岡さんは『全員から集めるように』って言ってたし」
上原「当たり前じゃない、村田さんだってうちの課なんだから」
村田「私にも祝わせて。いくら?」
斉藤「2000円です。すいませんでした!」
南「なんで直ちゃんが謝るかな」
上原「そうだよ、私たちに相談してくれれば良かったのに」
村田「はい(2000円)。私から早く言い出せばよかったのよね」
上原「それは他の課がおかしいんです」
斉藤「ホントすいません」
南「あ、また謝った」

上原<もしもひとつだけ魔法が使えたら、
 いつでも笑顔になれる魔法が欲しいと思う。
 誰だって、できればイライラなんかしたくないし、
 出来ればいつも笑っていられればいいなって、
 そう思ってるんですよ、きっと>

オフィス
上原「高田さん、経理部にはちゃんと謝って伝票上げておきましたので」
高田「ああ」
「でも、あんまり女子を怒らせないでくださいね。
 特に、他の部署の女子。
 それに、私たちにはぜひ一緒に働きたい男性と、
 まったくそうじゃない男性がいるわけで、
 そういう男性にはいざとなった時、女子同士連携プレーで裏工作…、
 なんてこともあるかもしれません。だから、気をつけてくださいね」
「…ああ、分かった」
「はい! じゃあ外回り行ってらっしゃいませ!」

黒木「ああ怖い怖い」
上原「冗談ですって。会社の不利益になるようなことはしませんって」
「笑わない女より、実際いつも笑っている女のほうが怖いしな」
「うん? 怖い? 失礼な。あのね、一番自然で
 可愛い笑顔を黒木さんに見せるわけがないじゃないですか」

小久保「あの2人って仲いいわよね、何かあるの?」
二岡「いえ、全然。仲いいけど、いまいちラブ感ないんですよね」

川相「あっ、南さん、さっき渡したやつ変更があったよ。忘れてた」
南「もう! おごってもらったばかりじゃ怒れないじゃないですか」
川相「あはは。よかった。じゃあ、行ってきます」
南「行ってらっしゃい」
二岡「あれっ? もしかしてこっちのほうが恋の予感!?」

南「あ、そう言えば…。
 (もらったアイピローを出し)どういうデザインよ(笑)。
 (たれぱんだ風のそれを目の上に乗せ)あへー」
上原「なに可愛い顔してんの、南」
「いいっしょ。あー、癒されるー」
OLたちもその姿に癒される。

上原<それでは皆様、今日もお疲れ様>

グッジョブ キャスト
上原草子松下奈緒
南和枝市川実日子
二岡智美サエコ
斉藤直村川絵梨
小久保香世田中美里(受付→営業2課)
川相幸長近藤公園(仕事面でちょっと間抜け))
松井祐樹信太昌之(薄毛メガネ)
元木正洋出口哲也(茶髪の七三分け)
後藤亮太山本禎顕(チビ)
宮田耕一平泉成(課長)
高田明仁蛍雪次朗(領収書トラブルで怒る)
八木拓也松田悟志(黒木と話す建設課)
 小磯勝弥(山本、小久保と話す)
 林侑香(結婚する岡島みずき役)
 長沢大(小久保に異動を伝える部長)
 小杉幸彦(食堂にいる役員)
 小川信行(南の元彼)
村田真子水野真紀(お局)
黒木丈二徳重聡

脚本 大森美香
演出 片岡敬司

ドラマ グッジョブ
B000RHUU9M

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posted by エデン at 22:22 . | Comment(0) | ドラマ
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