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2006年11月19日

家族〜妻の不在・夫の存在〜 第五話

ついに悠斗に悪影響が。
そしてシンちゃんや詩織に心境の変化が現れ始める。

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木村多江写真集「秘色の哭」

熊谷 貫
ワニブックス 2006-11-29

人生ゲームで遊ぶ亮平、悠斗、津久野たち。
「いち、に!」
「『マツタケ発見』」
「『三千ドルもらう』」
「おっ! すごいな悠斗、はい三千。よいしょ(お金を渡す)」
「次はパパの番」
「おお、給料日だぁ」
「銀行マンだから三千ドルです。はい(お金を渡す)」
「やっぱりありがたいね、給料は」
「ダメだったんですか、この前の面接?」
「ああ、正式に電話あったよ」
「そうですか、厳しいですね、やっぱ子育てしながら働くってのは」
「まあなぁ。けどこんな大変だとは思わなかったよぉ」
「次は津久野っちの番!」
「はい。よいしょ。
 『浮気がばれて離婚する。慰謝料一万支払う』?
 なんだよ、まだ結婚もしてないのに、いきなり離婚。
 えーっと、一万っと」
「ちょっと待った、一万支払ってないだろう(笑)」
「はっ?」
「俺今見てたんだから(笑)」
「いや払いましたよ」
「払ってない、絶対(笑)」
玄関のチャイム
「ちょっと俺出てきますね」
「パパ、離婚ってなあに?」
「離婚? んー、悠斗もう一回まわそうか、な」
「なあに?」
「なあに?」
「なあに?」
「なあに?」

玄関
詩織「こんばんは」
津久野「こんばんは」

「理美さんの強い希望で今日、家庭裁判所に離婚調停を申し立ててきました。
 近いうちに呼び出しがあると思います」
「離婚調停?」
「調停が不調に終わって訴訟になった場合、
 上川さんはとても不利な状況だと思います」
「ちょっと待ってください、どうして先輩が離婚しなきゃいけないんですか?
 先輩は一生懸命に…」
「私は法律家として、客観的に申し上げているんです。
 裁判所は失業中の上川さんが悠斗くんを養育するのは難しいと判断されるでしょう」
「そんな…」
「上川さんが悠斗くんのために色々努力されていることは認めます。
 でも、意地を張らずに冷静になって考えていただきたいんです」
「いや、ちょっと待ってください、
 別に俺は意地になってるわけじゃないんですよ。
 悠斗と二人で一緒に暮らすようになってから、本当、一緒にいることが
 どれだけ大事なことかっていうのは初めて気がついたんです。
 そりゃ、もちろん悠斗だけじゃなくて、
 理美も、俺にとっては大事な家族なんですよ。
 ですから古葉さんからももう一度やり直すことは出来ないかって
 理美に伝えてもらえないでしょうか?」

「私は今、理美さんの友人としてではなく、
 代理人としてお話させて頂いています。
 弁護士は依頼人の利益を守る立場にあります。
 ですから、上川さんの気持ちは裁判所でお話してください」
「いや、だったらさ、だったら、ね、その前にもう一回…」
「すいません。私はこれで。お邪魔しました」

「先輩…」
苦悩する亮平。そして玄関で立ち止まる詩織は何を思う?
そしてなんと二階から悠斗が見ていた。

オープニング

夜道、紙袋を提げた亮平と悠斗
「パパ、見せて」
「じゃあ何の缶だか当ててください」
「カニだ!」
「あったり〜。はい、次は?」
「マグロだ!」
「ピンポーン」
「じいじだ!」
「なんでじいじなんだよ(笑)。あっ、鮭だからか(笑)」

シンちゃん宅玄関
「おお」
「夜分すいません」
「いえいえ」
「今日食品会社に就職することが出来ました」
「おお、そりゃ良かったです」
「はい。それで、これ、かまぼことか缶詰めなんですけど、
 うちの会社の物、たくさんもらったんで、おすそ分けです」

「こりゃどうも」
「おすそ分けです」缶詰め一個を手渡す
「おぉ、ありがとう。
 あっ、飯食っていきませんか? なぁ、悠斗くん?」
「うん。あっ、はい」
「おおぉ(笑)」
「おおぉ(笑)」
「どうぞ」
「はい、じゃ、ちょっとだけ」

中に入ると、途中の部屋で荷物が散らかっていた。
「おお、こりゃ見苦しいところを。すぐに片付けますから」
「あの…」
「親戚に形見分けしようと思ってね。
 でも、いざ始めてみると、いろんなことを思い出してなかなかはかどらん」
「あの、すぐに失礼しますから」
「いやいや、いいんですよ。今日はもうこれで終わろうと思ってたんです。
 どうぞ(奥へ)」
悠斗がシンちゃんの手を握る
「よしよし」

亮平の回想
“夜、家に帰ったとき明かりがついてない、
 電気をつけると部屋は朝出ていったときのまま、
 読みかけの新聞は同じところに置いたままだし、
 部屋に干した洗濯物も、そのまま…。
 そんな時、女房はもういないんだなって”

「お茶入れようか」
「僕も手伝う」
「おぉおぉ、ありがとな」
「パパとママね、離婚すんだよ」
驚くシンちゃん
「こら、何言ってんだよ、悠斗(笑)」
「へへへ」

喫茶店、津久野が待っている
詩織「こんにちは」
津久野「お呼びだてしてすいません」

「それで、上川さんのことでお話って?」
「先輩就職決まったんです」
「あっ、そうですか」
「その様子をあなたに見てもらいたくって」
「私に?」
「近くのスーパーの食品売り場なんです。そこでいわしハンバーグ売ってます」
「いわしハンバーグ…」

「いわしハンバーグはいかがですか」
# 試食販売。その名も鰯太郎!
おばちゃん「いわしのハンバーグ?」
「どうぞ召し上がってください」
おっちゃん「おう、俺にもくれ」
「ええ、どうぞ」
おばちゃん「おいしい」
「でしょ!
 あの、これ、一箱通常価格七百円のところを、
 本日は特別で二つで千円でいかがですか」

おっちゃん「一人暮らしの人間にハンバーグ20個はないだろう」
「いやいや、そんなことないです、毎日召し上がって」
おばちゃん2「ねえねえ、四箱買うからさ、千五百円にして」
おばちゃん「おにいちゃん、これ、あったかいの試食させて、ね」

津久野「悠斗との生活を守るために必死でハンバーグを売ってます。
 先輩、自分の家族に対する思い入れって人一倍強いんだと思います。
 早くにご両親亡くしてるから。
 先輩は先輩なりに、必死に家族を守ろうとしてきたんです。
 確かに、自分で何でも勝手に決めちゃうようなとこあります。
 それで僕もカチンときたこと、何度もありますから
 理美さんがいろいろ我慢してきたのも想像つきます。
 けど、俺、夫婦のことよく分からないけど、
 離婚調停とかやる前になんとかならないでしょうか?
 悠斗のためにもなんとかしてください、お願いします(ペコリ)」

詩織はスーパーに行って遠くから亮平の姿を見つめる。
「いわしハンバーグいかがですか」

亮平がいきなり走り出したと思ったら、幼い女の子が高いところの商品を取ろうとしていて、かつぎ上げて手助け。
「よいしょ、どれかな?」
女の子は無事取れた。
「ありがとう」
「はい、どういたしまして」

「いかがですか」
# 赤いシャツのお姉さん、どこかで見たなぁ。気のせいかな。

詩織の回想
「お願いします、理美が仕事をするのを許してあげてください」
「そりゃ、もちろん悠斗だけじゃなくて、
 理美も、俺にとっては大事な家族なんですよ」
「先輩、自分の家族に対する思い入れって人一倍強いんだと思います。
 早くにご両親亡くしてるから」

理美「詩織? どうしたの、ぼんやりして?」
「ううん。
 これ、家裁へ提出した申立書の写し。近いうちに呼び出しがあるから」
「ありがとう」
「理美」
「なあに?」
「ご主人とやり直す気はない?」
「どうしたの」
「ご主人、理美とやり直したいって本気で思ってる。
 だから、必死で悠斗くんのいい父親になろうと努力してる。
 彼は立派に父親をやってるわ。
 仕事しながら食事とかお弁当とか作ったり、
 家事もこなしながら幼稚園の園行事にも積極的に参加してるの」
「失業中でしょ今は」
「就職した。スーパーでいわしハンバーグの試食販売をやってる」
「うそ?」
「もう一度彼にチャンスをあげたら?
 (申立書を読む)『私上川理美はこの五年間、たった一人で息子・悠斗を育ててきたと言えます。悠斗が熱を出したので早く帰ってきてほしいと頼んでも、夫・亮平は絶対帰っては来ませんでした。授業参観や運動会なども全て仕事が優先でした。夫にとっては悠斗のことより、仕事で成功することのほうが大事だったんだと思います』
 つまり、彼は家族のために必死で働いてたんじゃないの?」
「詩織」
「そういうふうにも取れない?」
「詩織には分からないのよ。私があの家の中でどんな思いでいたか。
 私が一人ぼっちでどんなに心細かったか」
「津久野さん、彼にも言われた。ご主人は変わったって。
 私も、彼に会えば会うほど理美から聞いてる人とはイメージが…」
「詩織、亮平のこと一番分かってるのは私よ。
 私があの家を捨てて出て行ったって詩織はそう思ってるかもしれないけど、
 それは違う。捨てられたのは私のほうなのよ」

幼稚園、泣いている園児がいる。
美帆「どうしたの、タケシくん」
浅野由美子「悠斗くんに叩かれたんですって」
石澤勝彦「どうやらタケシくんがお母さんの自慢話をしたみたいなんですよ」
浅「そしたらいきなり引っぱたいてきたみたいなんです」
悠斗はバツが悪そうにすねている。

理美回想
ママー!
今日も一緒に寝ようね

電車のおもちゃを走らせ、手が離れた時のことを思い出す。

シンちゃんが荷物の整理をしている最中にふと見つける。
さやか(星野真理)という女の子のアルバムだ。
幼少期から高校卒業の18歳までの写真。
# 謎の存在。
# シンちゃんが最初驚くことから、どうやら久しぶりに見た顔なのかな。
他に子供が書いたような字の加奈子宛の手紙も見つかる。
# 録画で細かく見ると、さやか宛に出した手紙は
# 宛先不明で(?)戻ってきてしまっているようだ
そこへ女性の声が。
「ごめんください」
「はい」
玄関を開けると理美だった。会釈する二人。

CM
加奈子(auの簡単ケータイ)、シンちゃん&亮平(タカラ酒造)
ついに同じCM枠に

部屋の中
「よくうちが分かりましたね。亮平さんに聞かれたんですか?」
「いえ、幼稚園にお電話をしまして」
「そうでしたか」
「突然お邪魔をして申し訳ございません」
「いえいえ」
「悠斗のことで折り入ってお願いがありまして」
「はい」
「いつも悠斗がお世話になっているそうで、ありがとうございます」
「いやいや」
「あの…」
「はい?」
「やだ…、何言いに来たんだろう私。私帰ります」
「いや、いいじゃないですか、どうぞ。
 悠斗くんがどうかしましたか?
 お茶どうぞ」
「あの…、悠斗が大変お世話になっていることは上川から聞いております。
 本当に感謝しております(ペコリ)。
 ただこれからはどうかなるべく手を貸さないようにしていただきたいんです」
「それは、どういうことですか?」
「上川にお弁当の作り方を教えたり、上川の留守に悠斗の面倒をみたりと
 いうことをやめていただきたいんです。
 ご親切でやって頂いてるのは分かっています。
 でも…、あの人に子育てなんか出来るわけないんです。
 今は佐伯さんが手伝ってくださっているので
 何か自分でも出来るような気になっているかもしれませんが、
 あの人には無理です。
 佐伯さんが手を貸さなければ、
 彼にもすぐそのことが分かると思うんです。
 そうすれば、あの人も今までどおり好きな仕事を続けられるんです」
「私が手を貸さなくても、亮平さんは立派に子育てやってますよ、ええ」
「佐伯さん」
「はい」
「理屈じゃないんです、こういうの。悠斗を失ったら私。
 お願いします、どうか上川と悠斗に関わらないで下さい(ペコリ)。
 ごめんなさい、でもお願いします」
必死に頭を下げる理美、困惑するシンちゃん。

夜道、亮平ケータイ
「そんな遅くなんないって。すぐ戻るから。よろしく」
理美とばったり出会うが、理美は振り返って歩き去っていく
「理美? 理美!」
追いかけるとシンちゃん宅前を通り過ぎた。

テレビを観る津久野
男:奥さん、僕はあなたのことが諦められない。
 別れたくないんです。僕と一緒になってください
女:和彦さん、あなたの気持ちはうれしいけど、離婚は無理です

「ねえねえ離婚ってなあに?」
「ちょっとうるさい。かわいそうだね、この二人」
「津久野っち、離婚ってなあに!」
「結婚した男と女が別れること」
「別れるの? ずっと?」
「そう、ずっと」

亮平が追いついた
「理美、理美、ちょっと待てって」
「離してよ」
「おまえ、佐伯さんのところに何しに行ったんだよ、佐伯さんに何言った?」
「余計なことはしないでって言ったのよ」
「なんだよ、余計なことって」
「悠斗の世話を焼くこと」
「えっ? おまえ自分で何言ってるのか分かってるのか?」
「分かってるわ」
「ふざけるなよ。悠斗が佐伯さんにどれだけ世話になってると思ってんだ。
 悠斗だけじゃない、佐伯さんは俺にとっても大切な人なんだよ、それを…」

「大切?」
「そうだよ」
「あなたは何にも変わってない」
「えっ?」
「詩織も津久野さんもあなたが変わったって言うの、でもそんなことない。
 あなたが大切にしているものは、私とは関係ないものばっかり。
 結婚するまではそうじゃなかった。
 あなたにとって私は何?」
「なあ、もう一度話そう」
「嫌」
「理美…」
「お願いします、悠斗を返してください(ペコリ)。
 あなたが悠斗のために頑張れば頑張るほど、
 私は自分が嫌な女になっていくような気がするの。
 お願い、助けてよ亮平」
そして理美は去っていった。

津久野「納得いかない、こんなのありかよ、
 もう絶対観てやんねえ(テレビの話)。
 あっ、お帰りなさい、先輩」
「悠斗は?」
「寝ちゃったみたいですね」
「あ、そう。ありがとう、お土産」
「あっ、すいません」

浮かない顔の亮平を見て津久野は心配する
「どうしたんです先輩?」
「もうダメかもな、俺たち」

再びシンちゃん宅の前を通る理美は一礼して去っていった。
# どこかをうろうろ歩き回ってた?(笑)

悠斗の回想
“「結婚した男と女が別れること」
「別れるの? ずっと?」
「そう、ずっと」”

「ずーっと」

朝、悠斗を起こしにベッドに行くが姿がない
「悠斗?」
玄関のほうか。
「悠斗?」
プランターに水をやっていたようだ。
亮平がやってくるとそそくさと中に入る悠斗。
亮平は悠斗と理美が仲良く植えているシーンを思い出す。
# このシーンはちょっとポカーン( ̄o ̄)?

美帆「よし、気をつけてね(他の子にそう言って、悠斗に駆け寄る)。
 悠斗くん、みんなと一緒に遊ばないの?
 元気ないね、なんかあった?
 悠斗くん?」
「僕がいけないんだ」
「どうしたの?」
「パパとママ離婚する」
「えっ?」
「ずっとママと会えなくなるんだ」
「大丈夫、そんなことない、そんなことないから」

「いらっしゃいませ、いわしハンバーグはいかがですか?
 とってもヘルシーです。
 いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いわしハンバーグはいかがですか?」

幼稚園、お遊戯
♪大きな栗の木の下で、あなたと私、仲良く遊びましょ♪

ピアノの音で発表会を思い出す悠斗!
父が来なかったことや、父に叱られたこと、母に叱られたこと、
父と母の言い争いや、母が出て行った時の事が悠斗の頭をよぎる。
「うわー!!」

美帆「悠斗くん、悠斗くん、どうしたの!?」
石澤「悠斗、大丈夫だぞ!」
美帆「勝先生、お医者様に連絡を!」

仕事中の亮平に着信
パパ電話だよ、パパ電話だよ、
「はい、もしもし。えっ!」

CM

「すいません、上川ですけど」
タクシーで病院に駆けつけ、受付にやってきた亮平を美帆が見つける
「あっ、上川さん(ペコリ)」
「あっ、悠斗は?」
「もう大丈夫です。検査をしてもらったんですが、何も異常はないそうです」
「そうですか」
「今病室のほうで寝ています」
「あの、どうして悠斗は?」
「急に耳をふさいで震え出したんです。
 先生がおっしゃるには精神的なものじゃないかって」
「精神的なもの?」

家、悠斗が寝ている枕もとで美帆の言葉を振り返る亮平
「悠斗くん、救急車の中で泣きながら言ったんです。
 僕のせいだって。
 僕のせいでパパとママは離婚することになったんだって。
 実は昨日お友達を叩いたんです、悠斗くん。
 原因はその子がお母さんの自慢話をしたからだそうです。
 さびしいんだと思います、悠斗くん」

亮平は何を思う?

美帆「おはようございます。
 (電話)はい、さくらんぼ幼稚園です。あっ、上川さん」
「この間ちょっと母親と会って里心がついたのもあると思うんですよね。
 今日一日思いっきり遊ばせれば元の悠斗に戻ると思いますんで」

「わかりました。気をつけて行ってらしてくださいね」

大きな広場でサッカーボール遊び
「悠斗いくぞ」
亮平がボールを蹴ろうとして言うが、悠斗は乗り気じゃない。
でも蹴ったり走り回っているうちに笑顔が戻ってきた。

その後、悠斗が思い切り蹴ったボールが逸れてしまって、
取りに行くが立ち止まる。
「ほらボール悠斗。何見てんだ?」
悠斗の視線の先には仲の良い母と男の子がいた。

シンちゃん「もしもし。ムーンライトさんですか?
 ちょっとお伺いしますが、森田さやか、
 まだそちらで働いてますでしょうか? 辞めた…。
 で、そのあと彼女は」
一方的に切られた。
さやかのアルバムを見て、仏壇の加奈子に目をやり、
心の声「加奈子、おまえ、ずっと苦しんでたんだな」

ファミレス
「うまい?」
「うん」

近くのテーブルの母と幼い娘
「いい加減にしなさいカズミがこれにするって言ったんでしょ!
 食べたくないんだったら食べなくていいです!」

「悠斗、帰りにさ、ケーキ屋さんに寄るか」
「うん」
「ほら、食べよう」

「そんなにわがままばっかり言うんだったらうちに帰ってなさい!」
泣きそうな女の子が笑顔に。
「もう…。ほら食べて。お母さんが嫌いなもの食べてあげるから」
その笑顔に変わるところを見た亮平の解釈は?

夜道、黙々と歩いて帰る亮平と悠斗

CM

詩織はビジネスホテルロビーでなにやら仕事だったようだ
理美「詩織?」
「理美」
宿本と一緒にいる理美を見て驚く詩織
「(宿本から引き離す)ちょっと…。
 何してるの、こんなところで?」
「今からクライアントの部屋で打ち合わせ。
 宿本くん(ちょっとこっちへ)。
 同じ事務所の宿本くん。
 古場詩織、中学からの同級生で、弁護士なの」
宿「はじめまして」
「はじめまして」
理美「また連絡するね」
「うん」
去っていく二人を見つめる詩織は何を思う。

シンちゃん宅玄関
「やあ」
「あの俺…」ちょっと深刻な顔
「あがってください、どうぞ」

「診断の結果は美帆先生から伺いました」
「ああそうですか。
 いやぁ、思い切り遊んで楽しいことやれば、
 少しは元気になると思ったんですが…。
 どうしてかな?
 結局最後までいつもの元気な悠斗は戻ってきませんでした。
 やっぱり俺じゃダメなのかなぁ?
 悠斗には母親が必要なんですかね?
 すいません、怒られちゃいますね、こんなこと言ったら」

「いや、亮平さんの言う通りかもしれませんね」
「えっ?」
「男は自分の腹を痛めて産んだわけじゃない、
 そういった意味で、子供との結びつきは母親のほうが強いのかもしれません」
「どう…したん…ですか?
 あの…、もしかしたら理美に何か言われたんですか?」

「いや、そうじゃないんだ。
 母親と子供ってのは男に理解でき…」
「ちょっと待ってください。
 佐伯さん今までと言ってることが全然違うじゃないですか」

「確かにそうだな」
「そうだなって。
 俺は、佐伯さんが悠斗のために頑張れって
 支えてくださったからこそ、ここまでやってこれたんです。
 一人で慣れない子育てを応援して支えてくださっていたじゃないですか。
 この間だって悠斗のこと返そうとした時に、
 俺のこと殴ってまで引き止めてくださったじゃないですか。
 それなのにどうして今になってやっぱり母親なんですかね」

「すまない」
「いや、謝んないでくださいよ。
 俺全然分かんないです。
 すいません」

悠斗をおぶって帰り道、回想
「何見てんだよ?」悠斗の視線の先には仲の良い母と子がいた。
「さびしいんだと思います、悠斗くん」
「男は自分の腹を痛めて産んだわけじゃない、
 そういった意味で、子供との結びつきは母親のほうが強いのかもしれません」

寝ている悠斗をベッドに入れ、枕もとに絵を見つける。
ママの絵だ。そっと戻してやる。
悠斗には母親が必要だという表情の亮平。
下に降りてケータイを操作し、理美の名前を見つめ…。

翌日、また広場。二人手をつないでやってきた。
「悠斗…、悠斗」
亮平の指差す先には理美がいた。
悠斗がゆっくり歩きだし、手が亮平から離れる。

少し離れた時に慌てたように声をかける
「悠斗」
悠斗が振り返ると笑顔だ。
# ちょっと不気味な作り笑顔
それを見た亮平は笑顔で“行け”と指差す。

「ママ!」
「悠斗!」
抱き合う理美と悠斗。それを見て去っていく亮平。
理美はその亮平を見つめる。

民子「今日は悠斗くん、津久野くんがみてんの?」
「うん」
「ふーん。そう言えばさ、この間、悠斗くんが私に言ってたんだよ。
 パパのお弁当チョーうまいって」
サブちゃん「言ってた言ってた」
「そうだ、この間教えてもらった民ちゃんハンバーグ、悠斗喜んでたぁ」
「本当?」
サブちゃん「じゃ次はね、鶏の竜田揚げ」
民子「悠斗くんなら竜田揚げより照り焼きのほうがいいと思うよ」
「あ、照り焼きね、それいいかも」
そこへ詩織がやってきた
「上川さん」
「何か?」
「いや、あの…」
「悠斗なら理美に返しましたけど」
唖然とする民子たち。
「理美から聞きました。あの、私…」
「ごちそうさん」

誰もいない家に帰ってきた亮平。
水を飲み、ソファに転がって、テレビをつけるがしばらくして消し…。
くつろごうとするがくつろげない。
そしてケータイの悠斗の声を再生
「パパ電話だよ。パパ電話だよ。パパ電話だよ」

再生後の静寂(約15秒)からいきなり軽快なエンディング曲でびっくりだ!

新キャラ森田さやか(星野真理)は一体?
佐伯家は幼くして亡くなった男児だけじゃなかったかな。

悠斗の叫ぶ直前のシーン、手が硬直した感じがいい!

キャスト
上川亮平(竹野内豊)
上川理美(石田ゆり子)

津久野仁志(劇団ひとり)
木下美帆(さくら)

浅野由美子(清水由紀)
石澤勝彦(石井智也)
サブちゃん(金橋良樹)
上川悠斗(宇都秀星)
民子(梅沢昌代)

(中丸シオン)
(蛭子直和)
(山口みよ子)
(佐藤仙學)
(吉田昌美)
(澤口夏奈子)レストラン母娘
(岡部友結)子役。レストラン母娘?

宿本和則(金子昇)

古葉詩織(木村多江)

佐伯晋一郎(渡哲也)

脚本 清水有生
演出 唐木希浩
第五話「父と子…別れの朝!!離婚夫婦の涙」

トラックバック先
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家族〜妻の不在・夫の存在〜 第5話 亮平の考え、理美の思い - レベル999のマニアな講義
日々雑用: 家族〜妻の存在・夫の存在〜第5回
家族〜妻の不在・夫の存在〜 第5回 - どらま・のーと




posted by エデン at 03:32 . | Comment(4) | TrackBack(1) | 家族〜妻の不在・夫の存在〜
この記事へのコメント
お節介焼きシャブリです。
>「あなたは何にも変わってない」...
そうなんだよなぁ。私も未だにここでこう言ってしまう理美の気持ちがわからない。
なんだかこのドラマ、結構リアリティがあって見入ってしまう。(泣)

(中丸シオン):津久野が見ていたテレビドラマの女優?
(蛭子直和) :津久野が見ていたテレビドラマの俳優?
(山口みよ子):イワシハンバーグを試食(おばちゃん)
(佐藤仙學) :イワシハンバーグを試食(おじちゃん)・「熟年離婚・第7話出演」
(吉田昌美) :イワシハンバーグを試食(おばちゃん2)
(岡部友結) :レストラン母娘・娘・(スーパーの女の子かもしれないが、名前を呼ばれているので)
Posted by シャブリ at 2006年11月19日 18:01
エデンさん、こんばんは!いつもありがとうございます!
私のブログにお祝いコメントもいただきまして、ほんとに
どうもありがとうございます!

それにしても、このドラマは毎回ちゃんとセリフ等起こして
いらっしゃって、素晴らしいです、ほんとに。
私、頭の数分が見れてなくてたすかりました〜。

>再生後の静寂(約15秒)からいきなり軽快なエンディング曲でびっくりだ!
なんかちょっと斬新ていうか、毎回結構 おっ!って感じの
エンディングの入り方しますよね、このドラマ。好きです。

では、またよろしくお願いします〜!
Posted by まりりん at 2006年11月20日 01:07
シャブリさん、すごいです。テレビの中の人を見分けましたか!(笑)

まりりんさん、にぎわった一周年記念で羨望の眼差し( ̄ー ̄)。
Posted by エデン at 2006年11月23日 21:55
いやぁ〜〜、それしか当てはまる役が無かったので..(^_^;)
Posted by シャブリ at 2006年11月23日 23:20
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第5回「父と子・・・別れの朝!!離婚夫婦の涙」 自分は「妻」という立場なんだけど、理美に共感も反感も抱かないんだよね。前回も書いてますが、もうなんだかひたすらかわいそうで。こんなに幼い考えしか持..
2006-11-20 05:42
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