爆破事件の被害女性記事で猿渡が世間から叩かれる。引き締まった面白い回。
あらすじ
夜、マスコミ各社にFAXされた中央テレビ爆破予告。居合わせたカメラマン・猿渡が単独で向かう。
当直の片山は真鍋と仲良く歩いている。
袖をつかみながら歩くシーンが『電車男』「ちゃんと掴んでますから」を思い起こさせる。もちろんこの『タブロイド』のほうが早いけど。
真鍋は幼い子供を連れた親子連れを見て自分の娘を思い出す。それに気づいた片山の手は真鍋の袖から離れてしまう。
中央テレビに駆けつけた猿渡。(ロケ地はやっぱりフジテレビ。この頃既に新社屋<1997年3月完成>だったのね)
関係者用通用口の警備員にカードを見せ、局内に入り込むが、そのカードは実はレンタル店会員カードだ。
出前の配達の女性が局内を歩き回っている。
ひっそり潜んでいる謎の男もいる。
その男を偶然見つけ、爆弾を発見した猿渡は逃げる男を追いかけながら撮り続ける。顔を撮ったものの、逃してしまった。
そして爆発音が聞こえる。
真鍋に連絡先を教え見送った片山。そこへ事件の連絡が。
出前の女性が巻き込まれ重傷を負って、救急車で運ばれるのを見る片山たち。
猿渡の撮った写真は編集局内で大好評。独占スクープであり大増刷で勝負をかける。そして完売。久しぶりの完売を祝って飲み会だ。
その記事を見た犯人は自室で暴れまくる。
録画したビデオでレポーター長田美奈を凝視する真鍋。
編集局では一般読者から電話が殺到。
「写真撮るより人の命だろう!」と苦情の電話だ。爆弾の存在を知らせることなく放置し、犯人を追いかけ、爆発の被害者が出てしまった結果だ。他紙やテレビ番組などメディアも取り上げる。
さらに女性の父親が訪れ非難し、局長が謝りながらも犯人が一番悪いと言うが父親は聞く耳をもたない。
真鍋は長田を尾行し始める。
被害女性の病室へ謝罪に訪れた片山と猿渡だが、女性は言う。
「謝られても、困ります。
私、よく分かんないんです、あなたが悪いのかどうか。
親は悪いって言うし、テレビでも犯人よりあなたのほうが
悪いみたいに言ってるけど、爆弾仕掛けたのは別の人なワケだし、
なんか、混乱しちゃったって言うか…」
会長は記事の出来を褒めるが、騒ぎを収めるため猿渡の解雇を勧める。しかし桐野は答える。
「私が一番信頼しているキャメラマンです。
クビにしたって、飛ばしたって何の解決にもなりません」
その後、猿渡(通称サル)は責任を取って辞めると言い出し…。
局長語録
「去るものは追わず…、なんちゃってね」
「本気ならなおのこと、他人がとやかく言うことじゃない」
「いいか、この仕事はな、つまるところ自分しかいないんだ。
タブロイド紙なんか出したって誰も褒めてくれやしない。
それどころか、時には人に嫌われ、邪魔にされののしられる仕事だ。
でもな、それでもな、なんか魅力感じて自分自身やりたいと
思うからみんなやってんじゃないのか?
やりたくない奴の尻ひっぱたいてやらせる仕事じゃないんだよ」
「サル、辞やめたいんなら辞めろ」
片山と白河が必死に引き止めるが、猿渡の気持ちは固い。
被害女性の傷ついた顔が猿渡の心を閉じ込める。
片山の「辞めることが責任取ることなの?」が印象的。
白河の「サルのバカ!」は猿渡に強烈に響いたらしい。
三枝が言うには、猿渡はずっと白河のことが好きだそうだ。
猿渡は皆の言葉を振り返り決心する。
被害女性に会い、今の顔写真を撮らせてほしいとお願いする。
記事にし、犯人へ自首を促すメッセージにしたいと頭を下げる。
「あなたの写真、撮らせてください。
そのためなら、殴られても蹴られてもいいです。お願いします」
「あのさ、怪我してるからさ、殴ることも蹴ることも出来ないの」
と優しく微笑む女性。
その写真は犯人の顔と共に一面記事に。その記事を見て自室で大笑いする犯人。隣室ではその犯人の記事写真を見た主婦が驚く。
編集局に犯人逮捕の一報が。あの主婦が似た男がいると警察に連絡したのだった。
「おまえが撮った写真は責任を果たしたんだ。
だがな、おまえ自身が責任を取るのにはまだまだ時間がかかんだよ。
じっくりやろうじゃないか」
長田を尾行していた真鍋はついに接触。ミズホの写真を見せるが相手にされず、首を絞める。
片山の変化を見て局長が言う。
「中央から来たときはさぁ、
肩肘張って突っ張って、どうなることかと思ったけど
ずいぶん女らしくなったよなぁ、真鍋敏彦のおかげかね?」
長田が意識不明の重体であることが報じられる。取材を始める片山。
キャスト
片山咲(常盤貴子)
桐野卓(佐藤浩市)
白河くるみ(ともさかりえ)
三枝チカ(京野ことみ)
長谷部聡(山谷初男)
山本釣子(鷲尾真知子)
滝信也(モロ師岡)
角田大吾(酒井敏也)
アキ(小雪)
難波(田窪一世)
宇佐美(林宏和)
竹内(真鍋尚晃)
ヒロト(岡本光太郎)
売店のオバチャン(大島蓉子)
白河サラダ(井上結菜)子役
カナ(春日井静奈)
リナ(中村みづほ)
久喜眞治(松重豊)爆弾犯
杉原冬美(立原瞳)被害女性
長田美奈(山村美智子)おさだ、レポーター
冬美の父親(石井愃一)
(河西健司)夕刊トップに取材するメディア
(平光琢也)
(中村敦子)
(藤崎卓也)
(森みつえ)夕刊トップに取材するメディア
(舟田走)
(遠山俊也)レポーター
(康本美紀)
(角南範子)
(熊谷祐子)
(冬雁子)
(野村昇史)
(山梨ハナ)
(佐々木誠)
(井川修司)
(山崎健二)
横手喜和子(大楠道代)
猿渡匠(柏原崇)
真鍋敏彦(真田広之)
脚本 井上由美子
演出 石坂理江子(現:宮本理江子)














