『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜
卒業式&7と1/2話スペシャル』
ジュリアのやって来た目的が明らかに。
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完全あらすじ
前の記事からの続き…。
翌日、昼、外、
ジュリア「ねえ瑞稀」
瑞稀「うん?」
「佐野のことが好きになっちゃったんでしょ」
「……」
「やっぱり。
昨日の反応見てすぐに分かった。
けど言ったよね。
佐野が跳んだらアメリカへ帰るって」
「それは…」
「佐野のことが好きになったから日本に残るなんて
ずいぶん都合よくない? わたしはね、
瑞稀をアメリカへ連れ戻しに来たの」
「えっ」
「よく考えてみなよ。
佐野は瑞稀のこと男だと思ってんだよ。
恋愛対象じゃないんだよ」
「そうなんだけど」
「そばにいたい気持ちも分かるけど、
何の進展も期待できないんじゃ
残っていても意味ないでしょ」
「そうなんだけど」
「煮え切らないなー。
だったら、佐野が瑞稀のことを
なんとも思ってないって分かったら
あきらめつく?」
「えっ?」
「わたしにいい作戦があるじゃき」
「うん…」
グラウンド、
瑞稀とジュリアは練習準備中の佐野に近づく。
「おう佐野。
相変わらず精が出るな」
「瑞稀、ちゃんと紹介してよ」
「おう。
こいつはジュリア。
アメリカのジュニアハイスクールのときから
付き合ってるんだ」
「瑞稀の彼女、ジュリアどす」
佐野「はあ」
グラウンド客席、双眼鏡で見る男。
中津「あの夜這い女、くっつきすぎなんだよ」
難波「♪Ol' My Jullia 憶えてるかい
俺たち見てた夢…」(チェッカーズ『ジュリアに傷心』)
中津「難波先輩、難波先輩!
もしかしてあの夜這い女のこと」
難波「(強くうなずいて)
第一印象であそこまで嫌われたのは初めてだからな。
絶対モノにするもん!」
中津「あのね、ホントそういうの、いいと思う!」
難波「中津!」
中津「先輩!」
難波・中津「イエス!」
再びグラウンド、
瑞稀「やっぱ無理だって。
カップル装って佐野の反応見るなんて」
ジュリア「いいから。
佐野が嫉妬したら瑞稀に気があるってことでしょ」
ふたりの仲の良さをアピールし始める。
ジュリアが抱きつき、
瑞稀「何だよ、くっつくなよもう。暑いだろ。
(ペットボトルの水を飲み)
あっ」
ジュリア「もう、こぼしちゃって」
瑞稀「わりい」
ジュリア「もう(拭いてあげる)」
そして佐野の様子を見る。
佐野「……」
瑞稀「何だよ、やいてんのか?」
佐野「そのタオル、オレの」
瑞稀「あっ、わりい」
佐野「……」
瑞稀「何だよ、やっぱりやいてんのか」
佐野「その水も、オレの」
瑞稀「わりい」
佐野は練習のため去っていく。
瑞稀は佐野の反応なく落ち込み、ジュリアは瑞稀を心配する。
校庭、
姫島「わたしたち第三寮は、
持ち前の頭脳で陣取り合戦を制す。
その作戦を『ビリビリちゃん』」
八尾「オスカー、出来ました」
第三寮生たち「フー!」
姫島「合戦に使う棒に、電気を流す。
(コンセントを差し込み通電)
へへへ…。
♪オスカー電気がバリバリ、
バリバリ、バリバリ、
オスカーマントがピカピカ♪」
第三寮生たち「アハハハ」
姫島「これで旗も取られまい。
(棒をつかみ、感電してしまう)
あわわ…」
八尾「大丈夫?あわわわ」
第三寮生たち「あわわわ」
姫島「(反り返って)イナバウワー」
第三寮生たち「正夫ー!」
姫島「正夫って言うな〜!
第一寮生たちは腹筋中。
大国町「999!」
第一寮生たち「999!」
大国町「1000!」
第一寮生たち「1000!」
.
天王寺「疾(はや)きこと」
第一寮生たち「風の如く」
「徐(しず)かなること」
「林の如く」
「侵掠すること」
「火の如く」
「動かざること」
「山の如し」
「いいか、陣取り合戦に必要なのは、筋力だ!」
「押忍!」
「腹筋2万回やるまでは寮に帰さんぞ!」
「押忍!」
「始め!」
大国町「1001!」
寮生達「1001!」
大国町「1002!」
寮生達「1002!」
大国町「1000…ピー(ダウン)」
明石「大国ピー(ダウン)」
寮生たち「ピー(ダウン)」
校内、
瑞稀がため息。
ジュリア「ねっ、分かったでしょ。
佐野は瑞稀のこと、なんとも思ってないんだって。
あっ、でも好きなら好きで
それもまた問題っていうか。
これでよかったんだよ」
瑞稀たちが外に出ると、
中津「どうした瑞稀!
そうか分かったぞ!
この夜這い女が強引に迫ってきたんだな!」
ジュリア「ちげえよ」
難波「じゃ、別れ話だな。
オレにも付け入る隙あり?」
ジュリア「ねえよ」
天王寺「お前ら!
陣取り合戦に備えなくていいのか?」
難波「いいんです。
オレ、塩素アレルギーで出れないんです」
中津「えっそうなんすか」
難波「ああ、だから芦屋に任した。
負けたらジュリアはもらう」
ジュリア「やらねっつの」
天王寺「(瑞稀の腕に触って)
芦屋、お前筋肉ついたか?」
ジュリア「セクハラよ!」
瑞稀「ジュリア!」
ジュリア「あっ」
難波「もしかして…
アメリカじゃ男が男に触れてもセクハラなのか」
ジュリア「……。そうよ」
寮生たち「えっ」
天王寺「俺が…、セクハラ…」
瑞稀「オレ、ジュース買ってくる」
難波「オレなら、いくらセクハラされてもいいんです」
ジュリア「わたしは瑞稀しか興味がないの」
中津<この女、瑞稀とあんなことやこんなことを>
中央<この女、難波先輩に色目使いやがって>
姫島「ヘイ! アッハーン…、アー…、ヘイ!」
オスカーはKYっぷりに白い目で見られてしまい、
すごすごと退散、再び電気の棒に触ってしまい、
姫島「あー!」
中津「何やってんだよ、正夫…あわわわわ」
中央「あわわわわ」
難波「中津、中央!
(助けに行くライダー風)
あわわわわ」
天王寺「あん? あわわわわ」
寮生たち「あわわわ」
ジュリア「(呆れて)もう無理」
大国町、ひとり離れた所であわわわわ。
外のベンチ、
ジュリア「もう佐野の気持ちとか関係ない。
こんな動物園みたいなとこ、
瑞稀を置いて行けないよ。
わたし、決めた。
夏休みが終わったら、
何が何でも瑞稀をアメリカへ連れて帰る」
瑞稀「えっ!?」
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CM
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次の記事へ続く…。