あ〜、昼のブームアップ番組をうっかり忘れてしまったよ…。
ま、いいや。
15分延長の最終回!
あらすじ
ひとり手巻き寿司を楽しむ信介。
そこへドアベルが鳴るがそれは新聞勧誘員だった。
先週最後の来客もこの勧誘員だったようだ。
みちるがやって来るが、キュウリの手巻きを持ちケンに話し掛ける信介。
「そんなに好きか?」
顔を向けずに後ろ向きで聞くみちるは自分に話し掛けられてると勘違いし
想いを告白するが、信介はあくまでケンに話し掛けているだけ。
「え!? どうしてそんな!?」
「ふっ、そうか」
「正直に言います。最初はあんまり好きじゃないって言うか、
どっちかって言うと嫌いでした」
「ま、俺もそうだったな」
「でも、今はあの、逆って言うか、どうしてかよく分かんないんですけど、
好き…かもしれません。それじゃ」
テレビ出演が決まった信介は仕事中にその番組の視聴率を検索する。
“ニュースビック9 視聴率”
その検索結果からするとおそらく正式名称はニュースビッグ9だ。
クじゃなくグだ。あるある!(笑)
その視聴率は15.0%で、対象人数を計算する。
11,025,000、千百二万五千人。
そんな大人数に見られると考えたら…!
信介が夏美の診察室へ。
みちるから報告を受けた夏美が信介の気持ちを聞こうとするが、
信介は「犬がキュウリを好きだって」と言って
みちるの告白はすれ違いだった。
色々推測をめぐらせる夏美のしぐさが面白い。
「あー、あんなこといまさら分かりきってるのに」
「え?」
「犬を顔色を見れば分かる」
「(推測中)えっと、みちるちゃん、なんて言ったんですか?」
「犬がキュウリを好きだって。それが何か?」
「いえ」
テレビ出演時の服を心配する信介は夏美の
パソコンに一方的に写メを送って品定め。
夏美の助言にブチブチ文句を言いながらも信介はうれしそうだ。
そしてテレビ出演。
みちるが夏美に報告するが、
夏美はみちるの言葉が信介に伝わっていないことを伝え、
みちるからメッセンジャー役を請負ってしまう。
そしてみちるのおじさんが帰ってくることになりみちるは引越しすることに。
夏美は色々悩み病室のベッドで寝転がる。
これが先週予告のワンシーン。
いざテレビ放送。大事な言葉がカットされていて不満な信介。
夏美診察室で夏美が信介にみちるの想いを伝えようとするが
言い出せずにテレビ出演の話しに。
みちるの友達“濃い顔”千鶴がみちるの電話を聞いてしまった。
「なんで桑野さんなんか好きになっちゃったんだろう」
信介がコンビニ店員の左薬指に指輪を発見、
レンタルビデオ店員にも!
おお、そうなのか! それ以上の描写はなし。
千鶴から話を聞いた英治たちの企ての送迎会でみちると信介が二人っきり。
みちるが誘った夏美がやって来るが、夏美と信介がいつものような
やり取りをして、そばにいるみちるは間に入れずぶち切れて二人を追い払う。
おいおい、自己中だな。
みちるが信介のことを好きであることを沙織から聞かされた摩耶は
夏美が来たことを知り「かえって面白い実験になるかも」。
実際大変なことになってしまった。
テレビ放送を見た金田がバーで信介に話しかけ
同業者として名刺交換。
「僕も結婚したいんですけどね、なかなか…」
信介「なんだ、いいやつじゃないか」とうれしがる。
んー? ただフランクなだけじゃないの?
フランクさはいつも声をかけてくることから分かっているはずなのに。
夏美とみちるはあっさり仲直り。
みちるは夏美が信介のことを好きであろうことを伝え応援。
「ポジティブシンキング〜」
夏美は桑野のことを好きだなんて気づいていないっぽい。
摩耶に言われたときでもそうだった。
みちるに言われてやっとという感じか。
その後…。
「あの、ひとつ聞いていいですか?」
「はい?」
「こないだテレビでカットされたところってどんなこと言ってたんですか?」
「あ、家は建築家の個性が発揮されてはじめていい家になる。
僕はキッチンを重視した家作りをしてそれが
住む人の幸せにつながると信じている、とかまあ、こんなところです」
「そうですか」
「それが何か?」
「そういうとこカットされたら腹が立ちますよね。
あんなこと言ってすいません」
「え? いや」
「あたしも家作ってもらおうかな、桑野さんに」
「どんな家ですか?」
「んー、明るくて、開放的で人がいつも集まるような、そんな感じかな」
「さびしいのが長いとそういうの夢見るんですね」
「やっぱりそういうこと言わないといられません?」
「え? あ、いや、そんなこと…」
「じゃ、なんか他のこと言ってください」
「まあ、予算に合った家を作りますよ」
「そうじゃなくて…。
考えてみたら私たちの会話ってキャッチボールじゃなくって
ドッジボールばっかりだった気がします」
「はい?」
「相手に当てて終わり」
「ハッハッハ。うまいこと言いますね」
「感心してる場合じゃなくて…。
あたしはキャッチボールがしてみたいです、あなたと。
ボールは投げました。それじゃ」
意味が分からない信介は事務所で野球の硬式球を眺めるが…。
英治が金田ホームページ更新を見て、
“ちょっといい友達が出来ました”
と金田が信介と一緒に写っている写真を見つけ驚く。
みちる宅で引っ越し屋が作業し、それを知った信介は
こっそりペーパークラフト(?)で餞別を。
ケンにキュウリ似とエサ箱、みちるにケン似のものを。
タクシーで去り際に「桑野さんも頑張れー!」
信介「何を?」
焼肉屋でいつものようにひとりで食事する信介が金田の車を発見。
なんと金田もひとり焼肉をしていた。
お隣さんが引っ越したことがわかるショットはなんともさみしいな。
ケンが覗き込むことはもう無いと。
一匹金魚を見つめ、夏美のキャッチボール発言を振り返る信介は
なにやらデザインを始め…。何度も何度も案を練るが…。
夏美の診察室を訪れる信介。
「どうも」
「どうぞ。
あれ? 顔色悪いですね」
「いえ、病気じゃありませんよ。ま、ちょっと徹夜したもんで」
「じゃ、何で来るんですか、うちで休んでたほうが…」
「キャッチボールしに来たんです」
「え?」
「ゆうべ、ずっとあなたの住みたいっていう家を設計しようとしてたんですよ。
でも出来なかった」
「なんでですか?」
「自分でもハガ…、歯がゆかったですけどね、
やっと出来ない理由が分かったんです。
僕はこれまで他人の住む家ばかりを設計してきました。
でも自分や、自分の…大事に思っている人の住む家を
設計するのはどうしても出来なかった。
明るくて、開放的で、みんなが遊びに来るような、
そんな家で自分が暮らしてるのがなかなかイメージできなくて」
「ちょっと待ってください。今『自分が暮らす』って言いました?」
「ええ、言いました。
僕はずっと結婚なんかしないと思ってきましたけどね、
面倒くさそうだし、メリットなんか無いじゃないですか、
ひとりのほうがいいって。
でもあなたと出会って、
話し相手がいつもそばにいるのもいいのかなって…。
(マジマジと信介を見つめる夏美)
要するに…、僕は…、あなたが…、好きなんじゃないかな…。
ダメですか? 僕じゃ?」
(雰囲気あるBGM)
「(涙を浮かべながら)いいかもしれません」
「いい!?
ハッ、いいでしょ!
ハッ、いや、あ、うれしいな。
アッハ…。
いや、結果的には結婚できないんですけどね」
(BGM止まる)
「えっ!?」
「え?」
「え? 今なんて言いました?」
「うれしいと」
「その次です」
「結婚できないと。何か?」
「(涙をおさえ)ちょっと話が見えなくなってきましたけど。
結果的に結婚できないっていうのはどういう意味ですか?」
「アッハハ。
自分が自分の大事な人と暮らす家のイメージがわかない、
作れそうにない、ハッ、さっきそう説明したでしょ」
「(涙を拭いて)家なんてどうでもいい!」
「はい?」
「家なんかいらない!」
「ちょ…、何言ってるの?」
「そんなの賃貸でもなんでもいいじゃないですか!」
「いや、そうはいきませんよ。
僕はね、理想の形にこだわるたちなんです。
理想の家のイメージがわかない限り結婚はできない、そう言ったんです」
「まったくこの人は! 結局あなたは自分のことばっかりじゃないですか!」
「いや、自分のことばっかりって…」
「もう知りません!」
「え!?」
夏美は裏に引っ込んでしまった。
(軽快なBGM)
「わけ分かんね」と言って去る信介。
その後…。
夜、買い物を終えた信介と夏美がばったりと出会う。
「あっ」
「あっ、こんばんは」
「どうも。買い物ですか」
「またお肉ばかり食べてるんでしょ?」
「別に。そちらのメニューはなんですか?」
「ロールキャベツでも作ろうかなっと思って」
「またか」
「いいでしょ、好きなんだからー」
「じゃ、私こっちなんで」
「あ、それじゃ」
夏美が去るのを呼び止める信介「あの…」
「はい?」
「圧力鍋あります?」
「あー、今無いんです。古いの捨てちゃって」
「僕んちにありますよ。ロールキャベツなら10分でできる」
「そうですか。
もしかして、うちに来いって言ってますか?」
「いやまあ、でも、あなたがどうしてもとおっしゃるなら」
「どうしてもなんて言いません」
「ふーん」
「でもあなたがどうしてもって言うなら行ってもいいです」
「じゃ、来てください、どうしても!」
「はい」
うれしそうな夏美
そして二人で歩き…
「あの、あんまり塩辛くしないように」
「分かってます」
「前食べた限りじゃ、どうもあれじゃ結婚できないな」
「あなたに言われたくありません」
☆
DVDが12/20に発売だそうだ。
10名にプレゼント告知。
二匹の金魚が映って終了!
☆
あー、うまく終わったな。
最近は物語の〆にかかって笑いが少なくなりテンションが
下がってしまっていたけど、最後は、うん、まー、満足。
変に“その後”を描いたりしないことも良かった。
終盤のセリフの巧みさは見事。
なんて言うのかな、大人のラブコメディかな。
阿部ちゃんや夏川さんが適役を好演。
他のみんなも良かった。
そんな中さくらさんの大きな目を活かした表情の変化が特にいい。
セリフは無くともその表情で存在感があった。
セリフ読みがもっとうまくなればいい女優に。
既にいい女優である国仲さんの表情の変化はさすがだなと感嘆した。
信介の変なところをずっと楽しみたかったものの
正直言って飽きもあったからこの長さで終わってくれてよかった。
中川家は蛇足かな。桑野母の老人ホームなどの話も全然印象に残らなかったし。
キャッチボールがしたい、ってなんで“〜がしたい”なんだろうね。
“〜をする”が変化するのであって…、
と違和感ある日本語にツッコミ。
あ、満足度は高いですから。
同日深夜の『ぷっすま』で三浦理恵子さんが
他局『只野“フン!フン!フン!”仁』のSPドラマの番宣で出演。
隣花苑という料理屋を訪れ、その名前“りんかえん”が面白かった。
偽リンカ=このドラマの千鶴だから。
ぷっすま内の発言・ナギの買った靴のブランドbuttero(ブッテロ)
☆
桑野信介……(阿部寛)
早坂夏美……(夏川結衣)
田村みちる…(国仲涼子)
村上英治……(塚本高史)
西村千鶴……(SHEILA)
小沢真理……(西丸優子)
江森和美……(高松いく)
バーテン……(長岡尚彦)
レンタルビデオ店員(西尾浩行)
コンビニ店員(立花彩野)
中川良雄……(尾美としのり)
中川圭子……(三浦理恵子)
吉川沙織……(さくら)
金田裕之……(高知東生)
棟梁(不破万作)
ウェイトレス(松井涼子)
(いんげん)新聞勧誘員
(真穂としみ)信介テレビ出演時のレポーター
(関根綾佳)金田の女
中川ゆみ(平岡映美)(子役)
KEN(こつぶ)
桑野育代……(草笛光子)(特別出演)
沢崎摩耶……(高島礼子)
主題歌 『スイミー』Every Little Thing
音楽 仲西匡
脚本 尾崎将也
演出 三宅喜重
第十二話「幸せになって悪いか!?」
結婚できない男(ノベライズ)
2006-09
「結婚できない男」のパグ犬・ケンちゃんのDVD 「こつぶのきもち」
2007-01-17
結婚できない男 第一話 結婚できない男 第二話
結婚できない男 第三話 結婚できない男 第四話
結婚できない男 第五話 結婚できない男 第六話
結婚できない男 第七話 結婚できない男 第八話
結婚できない男 第九話 結婚できない男 第十話
結婚できない男 第十一話 結婚できない男 最終話